HSPとは?なりやすい人の特徴や注意点を解説

コラム

周りの人の感情がすごく気になったり、音や光などの刺激に異常に反応したりして疲れやすい人は、もしかするとHSPかもしれません。
近年、HSPという言葉を良く聞くようになりましたが、どういうことを意味するのかご存じでしょうか?
こちらの記事では、「HSPとは何か」「HSPになりやすい人の特徴」「HSPが注意すること」について解説していきます。

HSPとは?

HSPは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)のことで、他の人と比べてとても繊細な心と敏感さを持った人のことです。
生まれ持った気質なので病気ではありませんが、周りの影響などを受けやすく、他人のことがとても気になってしまいます。
誰かがこそこそ話している様子などが目に入ると、「自分の悪口を言われている」と感じてしまい、その場にいるのがとても辛くなってしまうこともあります。

HSPになりやすい人の特徴は?

HSPになりやすい人には以下のような特徴があります。
・ 場や人の空気を読みすぎる
・ まわりからの刺激を受けすぎる
・ 疲れやすい
・ 物事を深く考えすぎる
それぞれについて解説していきます。

場や人の空気を読みすぎる

HSPは、その場の空気や一緒にいる人の空気を読みすぎてしまう傾向にあります。一緒にいる人の気持ちを敏感に感じてしまうため、相手がイライラした様子をみせると自分が原因ではないのに、「何か嫌なことをしてしまったかな」「どうすればイライラしなくなるかな」とたくさんの原因と解決法を考えてしまいます。

まわりから刺激を受けすぎる

HSPは、音・光・においなどからも刺激を受けてしまいます。少しでも大きな音が響くと、心臓がドキドキと鳴りやまなくなったり、他の人は気付かないにおいに敏感に反応し、気分が悪くなったりすることもあります。

疲れやすい

人の感情を考えすぎたり、周りの環境からも刺激を受けすぎたりするために、とても疲れやすい傾向にあります。だれもいない場所に逃げ込んで、ゆっくりと過ごしたいと感じることが多くあります。

物事を深く考えすぎる

シンプルに考えればたいしたことはないものでも、HSPは物事を深く考えすぎてしまいます。しかし、深く考えても、思い描く結論は導きだせないということも。あれやこれや考えた結果、結局、取り越し苦労で終わることがほとんどです。

HSPが注意することは?

HSPは自己否定が強く、「何をしてもうまくできない」と考えてしまうことが多くあります。
常日頃からこのように考えて生活していては、とても疲れてしまいますよね。
そのため、HSPは以下のようなことに注意する必要があります。
・自分はダメだと思わない
・心が疲れる場所に居続けない
・疲れを溜め込まない

自分はダメだと思わない

HSPは「私がうまく立ち回れなかったから」「私がきっと嫌なことしてしまった」など、自分はダメな人間だと思ってしまいがちです。しかし、人間は誰でも失敗する生き物です。HSP以外の人間もみんな失敗して迷惑をかけたことがある人ばかり。自分がダメな人間なんて思う必要はこれっぽっちもありません。むしろ、他人の気持ちに深く共感し、気付く力を持つHSPはとても素晴らしいのです。

心が疲れる場所に居続けない

職場などの人間関係に気を遣う場所や、通勤電車などの刺激の多い場所などは、心がとても疲れてしまいます。
可能であればリモートワークで対応してみたり、混雑を避ける時間に通勤してみたり、少しでも楽に過ごせるようにしてみましょう。

疲れを溜め込まない

HSPは心の疲労が蓄積しすぎてしまうと、うつ病などの症状につながっていく可能性があります。そのため、日頃から心をリセットする時間を作って疲れを溜め込まないことが大切です。
誰にも気を遣わずに、自分が好きなことだけをする時間を作りましょう。何もせずにのんびり過ごしても良いですし、気分が落ち着くアロマをたいて、好きな音楽を聴いたりしても良いですね。

まとめ

HSPは病気ではありませんが、心の疲れを解消しないままでいると、うつ病を発症してしまうかもしれません。自分の気持ちをコントロールすることは難しいでしょうが、疲れたときには、「〇〇をすれば気持ちをリセットできる」というようなことを準備しておくことが大切です。

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