隠れ肥満に注意!解決方法を紹介

コラム

若い女性の痩せすぎている問題が騒がれている中、実は隠れ肥満の若い女性が増えてきているのです。隠れ肥満とは、一見細身に見えても、筋肉量が少なく体脂肪率が高いという状態のことです。ここでは、隠れ肥満の定義や改善法を紹介しています。

隠れ肥満とは

 隠れ肥満とは、一見スリムに見え、身長と体重の比率を表すBMIの数値も標準~痩せ型にも関わらず体脂肪率が高い状態のことを言います。これは痩せているように見える女性に多く、女性は筋肉がつきにくいため余計に隠れ肥満になりやすいといわれています。特に、体脂肪率が30%以上の方は隠れ肥満の可能性が高いです。

隠れ肥満になる原因

 隠れ肥満になる理由は、普段の食生活や運動不足が大きな原因となっています。脂っこい食事やお菓子などの摂取量が多いともちろん脂肪が増えていき、運動不足による筋肉減少でさらに代謝が落ちて隠れ肥満になっていきます。
 しかし、痩せ型の女性で一番隠れ肥満になっている理由は、間違ったダイエットなのです。なぜダイエットをしているのに肥満になってしまうのでしょうか。それは、体重を気にしてしまうあまりに食べる量を極端に減らし、摂取カロリーを少なくしてしまうことが原因として挙げられます。
 ダイエットにストレスは禁物と言いますよね。それを間違って解釈してしまっている女性が多いのです。例えば、1日1200㎉以内におさめてダイエットをしようとしている女性がいるとします。でも大好きなお菓子を我慢するのはストレスになるから、ご飯をお菓子に置き換えて1200㎉にしよう!とダイエットを開始します。もちろん摂取カロリーは少なくなるので体重も脂肪も減少します。しかし体脂肪率は増加してしまうのです。これは、摂取カロリーが少なくなってしまったと感じた脳が、自分の筋肉を分解してエネルギーを生み出そうとするからなのです。筋肉は脂肪より早く分解されてしまうため、筋肉が減って代謝が落ち、体脂肪率が増加。隠れ肥満になってしまうのです。

隠れ肥満を改善するには

 このような間違ったダイエットによる隠れ肥満を改善する方法は、筋トレとタンパク質を心掛けて摂取することです。タンパク質は人間の血や肉、髪の毛や爪を作っている大切な栄養素です。ランチにパスタやサラダを食べている女性や、ダイエット中にサラダのみを食べている女性がいますが、これは明らかにタンパク質不足で隠れ肥満になりやすい生活です。ランチに1品お肉や魚を加えてタンパク質を摂取したり、プロテインを飲んでタンパク質を摂取したりすることで、筋肉が分解されずに隠れ肥満を改善することができます。
 また、筋トレも必要です。隠れ肥満の人の場合は有酸素運動よりも筋トレをおすすめします。有酸素運動は筋肉を分解してしまう恐れがあるため、まずは簡単に取り入れられそうな筋トレから始めてみましょう。1日5分でも良いので、習慣化することが大切です。

隠れ肥満を改善する食事法

 隠れ肥満を改善する方法は、たんぱく質・脂質・炭水化物と野菜や食物繊維などのミネラルをバランスよく摂取することです。たんぱく質は、自分の体重同じグラムは摂取することを推奨されています。つまり、体重が50㎏の女性の場合、最低50gは摂取することが望ましいです。これは、朝に焼き魚を1匹と卵、お昼にチキンや牛肉を手のひらくらいの量でだいたい摂取できる量なので、一食に一品たんぱく質を加えてみてください。

まとめ


 ここまで、隠れ肥満の定義や改善方法を紹介してきました。ただ単に食べ過ぎが原因ではなく、摂取カロリーを減らしてしまうために起こる、たんぱく質不足や栄養不足が隠れ肥満にしてしまうことが分かりました。体重を気にするダイエットは、逆に太りやすく脂肪のついた体型にしてしまうこともあります。この際にぜひ、自身の食生活を見直してみてください。

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