その首の痛み大丈夫?原因を紹介!

コラム

7割の人が一生に一度は経験するといわれる首の痛み。頭の重さは6~8キロもあると言われており、毎日ボーリングの玉を支えていることと同じなのです。その上上下左右に動かしたり、回転させたりしているため、かなりの負担がかかっています。ここでは、首の痛みの原因や対策を紹介しています。

首の痛みの原因①頚椎症

 この頚椎症は、主に加齢などによって引き起こされます。歳を重ねるうちに椎間板の柔軟性が低下してきてしまい、骨と骨の間のクッションが弱くなってしまうのです。その結果、頚椎に直接力がかかって変形をしてしまいます。症状としては、頚椎から腕への神経が圧迫されるため手や指のしびれが出たり、手が動きにくくなったりすることがあります。
 また、首から繋がる脊髄は全身に繋がる非常に大切な神経なので、全身に症状が出てしまいます。よくある症状は、手のしびれや麻痺 脚の痺れ、トイレが近くなるなど、日常生活にも支障をきたしてしまうことがほとんどです。

首の痛みの原因②頚椎椎間板ヘルニア

 頚椎椎間板ヘルニアも、加齢によって引き起こされます。椎間板にはゼリー状の物質が詰まっているのですが、これはクッションの役割を果たしてくれています。しかし、加齢などよって椎間板が変形してしまうことがあり、これが神経や脊髄を圧迫することで、先程の頚椎症と同じような症状が現れます。頚椎症は50歳以上の中高年が多いのですが、この椎間板ヘルニアは30~40歳代の若い世代も発症することがあります。痛みも強まってきてしまうので、早めに診察してもらうことをおすすめします。

首の痛みの原因③ 脊柱靱帯骨化症

 この病気は、首から繋がる背骨の炎症によるものです。背骨の骨どうしをつないでいる靱帯という部分があるのですが、ここが厚くなってしまい、骨化していくという病気です。実は原因は解明されていないのです。しかしこの靭帯の骨化によって、脊髄が圧迫されてしまうのです。その結果、首の痛みや手足の痺れという症状が現れます。少しでも違和感があれば、すぐに検査をして治療を受けることが必要な病気です。

首の痛みの対処法

 デスクワークが増えてきた昨今、病気以外にも生活習慣から首の痛みが発生してしまう人も多くいらっしゃいます。その原因はやはり、よくない姿勢を長時間続けることです。デスクワークをするときに、背中を丸め、顔を少し前につき出すような姿勢で仕事をしていませんでしょうか?これは頚椎に負担をかけてしまう姿勢で、首が痛くなる原因になります。不自然な状態です。アゴをつき出してしまうと、首が後ろに反る姿勢になります。その結果、首の筋肉を緊張させることになり、血液の流れが滞っていきます。首凝りや肩こり、そこから来る頭痛の原因にもなってしまいます。
その対処法としては、背筋を伸ばしてアゴを少し引く姿勢をとりながらパソコン作業をしてみてください。また、座りっぱなしというのも首だけではなく全身に負担がかかり、死亡リスクが高まるという研究結果もあります。そのため、30分に1度は椅子から立ち上がり、首を回す、肩を回すという運動をすることを心がけましょう。血液が巡り、仕事にも集中しやすくなりますよ。

まとめ

 ここまで、首の痛みの原因や病気、その対処法について紹介してきました。やはり加齢とともに椎間板が弱くなり、クッションの役割ができなくなってきてしまいます。その結果様々な症状があらわれてくることがわかりましたね。また、パソコンやゲームなど首や背中に負担がかかる作業が主流になってきているので、高齢者だけでなく、子供も気をつけなければならない時代になってきたとも言えるでしょう。正しい姿勢を意識し、健康的な日々を過ごしましょう。

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