老眼は予防できる?防ぐ方法を紹介!

コラム


 40歳くらいから始まるといわれている老眼。近くの文字にピントが合わなくなったり、読みづらくなったりするのが特徴です。老眼はいつか誰しもなるものだと思われがちですが、実は予防したり進行を遅らせたりできる方法があるのです。ここでは、その予防方法を紹介します。

老眼の原因

 老眼になってしまう原因は、目の中にある水晶体という部分が硬くなってしまうことにあります。水晶体の周りには毛様体筋という筋肉があり、それが収縮して水晶体の厚みを変えています。近くを見るときは毛様体筋が縮んで水晶体は厚くなり、遠くを見るときは緩んで水晶体は薄くなります。そうすることでピントを合わせ、カメラレンズのような役割をしているのです。しかし、歳をとるにつれてこの水晶体が硬くなってしまい、毛様体筋も衰えてくるためピントが合わせづらくなります。この現象を老眼と呼んでいるのです。

老眼を予防するトレーニング

 40歳から少しずつ進行していくといわれる老眼ですが、老眼が始まってしまう前からあるトレーニングをすると防止したり進行を遅らせたりするができます。そのトレーニング法を紹介します。

①普段メガネやコンタクトをしている人は装着してください。
②目線から真っ直ぐ15cm先に指を立てて、その先端にピントを合わせてください。
③次に、その指の一直線先にある遠くの建物や山に1秒ピントを合わせてください。
④そして再び、指にピントを合わせてください。
⑤③と④を5回繰り返します。掛かる時間は10秒ほどです。これを1日10回行うことを目標にしてください。

 1日約1分の簡単なトレーニングになります。しかしこれを毎日行うだけで、水晶体のピントを調節する力を維持し、老眼を遅らせることができたという研究結果が出ています。近くと遠くを交互に見るこのトレーニング方法は毛様体筋を鍛え、目の血流を良くする効果があります。その結果水晶体に充分な栄養を運ぶことができ、水晶体が硬くなるのを防げるという仕組みです。実際に、55歳まで老眼鏡無しで生活できたという人もいる効果抜群のトレーニングです。
 

老眼予防になる生活習慣

 ここからは、トレーニングと平行して目の老化や進行を遅らせることのできる生活習慣を紹介します。ぜひ普段の生活に取り入れてみてください。

方法①紫外線を防止する

 水晶体が硬くなってしまう原因のひとつとして、紫外線があります。紫外線を浴びることで活性酸素が発生して水晶体の弾力がなくなってしまいます。できるだけ目に紫外線を入れないために、帽子やUVカットのサングラスをかけると良いでしょう。

方法②抗酸化作用のある栄養を摂取

 バランスの良い食事を意識した上で、目に良いとされている抗酸化作用のある4つの栄養素を摂取すると、老眼を遅らせることができます。
 ひとつ目の栄養素は、アスタキサンチンです。サプリメントなどでもよく聞く栄養素だと思います。このアスタキサンチンには、目のピント調節の改善効果がある抗酸化作用が強い栄養素になっています。サケ、イクラ、カニ、エビなど海産物に多く含まれています。
 ふたつ目の栄養素は、ルテインです。このルテインは元々水晶体に含まれているもので、抗酸化作用があります。緑黄色野菜に多く含まれていて、カボチャやにんじん、トマト、アスパラなどを積極的に摂取するのがおすすめです。
 3つ目の栄養素は、ビタミンB1です。ビタミンB1は、筋肉の疲労回復作用があります。目の筋肉を使い過ぎて疲れた時に効果的です。基本的に、豚肉や玄米などに多く含まれています。
 4つ目の栄養素は、ビタミンCです。水晶体にもともと含まれているため、外からも摂取することが必要です。ビタミンCはイチゴや柑橘系の果物、ジャガイモやパプリカなどの野菜に多く含まれています。

まとめ

 ここまで、老眼を予防したり進行を遅らせたりするトレーニング方法と生活習慣を紹介してきました。トレーニングは1日たった1分で効果も抜群なので、老眼が始まってしまう前から始めたいものです。また、老眼が始まっていても進行を遅らせることができる場合があるので、試してみるのも良いかもしれません。目の老化を少しでも遅らせて、快適な毎日を送ってみてはいかがでしょうか。

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