リンパとは?リンパの働きについて解説

コラム

「リンパ」という言葉を耳にする機会は多いですが、リンパにはどんな働きがあるか知っていますか?
実は、リンパは、私たちの免疫機能の中でも重要な一部を担っているのです。私たちが元気に過ごすためには必要不可欠なリンパ。
こちらの記事では、リンパとはなんのことなのか、リンパにはどんな働きがあるのかといったことについて解説していきます。
リンパについてご興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

リンパとは?

リンパとは、血液中の毛細血管の薄い壁を通過して、細胞と細胞のスキマから出ていく液体で、リンパ液とも呼ばれます。ほとんどのリンパ液は毛細血管に再吸収されますが残ったリンパ液は全身に分布しているリンパ管に流れこみます。リンパ液には、タンパク質やミネラル、損傷した細胞やがん細胞、細菌やウイルスなども含まれています。リンパ液が流れるリンパ管には、ソラマメのような合流地点が存在しますが、これをリンパ節といいます。
リンパ液、リンパ管、リンパ節の一連の働きはリンパ系と呼ばれています。

リンパ系にはどんな働きがある?

リンパ系には主に以下の4つの働きがあります。

1. 毛細血管から出た液体を血管へ戻す
毛細血管に吸収されずにリンパ管に流れこんだリンパ液を静脈に戻す働きをしています。この働きのおかげで血液量を大きく増減させることなく循環することがきています。

2. 体を守る免疫機能の一部
リンパ節には免疫細胞を含んでいるリンパ球が存在しています。リンパ球は自己と有害物質を区別することができるので、有害物質が侵入してきたときには的確に攻撃して体を守ります。

3. 吸収した脂肪分の運搬
小腸の毛細血管で吸収されない脂肪分をリンパ管に取り込み静脈まで運搬しています。

4. 有害物質などをろ過する働き
リンパ液には、損傷した細胞、がん細胞、老廃物、細菌、ウイルスなどのからだにとって有害な物質も含まれています。リンパ節にはこれらの物質をろ過する働きがあり、リンパ節を通過したあとのリンパ液はきれいな状態で静脈へ戻されます。

リンパの流れが悪いとどうなる?

リンパ液はゆっくりと体内を巡っていますが、冷えやストレスなどの影響をうけやすく、なんらかの原因でリンパの流れが悪くなると、リンパ液が排出されずにむくみが生じてしまいます。リンパが滞ってむくんでしまうと、体の重だるさを感じます。

リンパの流れを改善する方法は?

リンパの流れを改善するには、デスクワークなど同じ姿勢が続く場合は定期的に時間を決めて立ち上がる、着圧靴下などの利用をする、定期的な水分補給、入浴、マッサージなどが効果的です。

特にむくみのでやすい足のリンパマッサージを紹介します。
力を強く入れすぎたりせずに、気持ちの良い強さで行いましょう。どの工程も片足が終わったら、もう片足もおこなってください。

① 足をのばした状態で座ります

② 足の付け根のややくぼんだ部分(鼠径部)から外側へ3回に分けて押します

③ 膝上から鼠径部に向かって5回に分けて両手でねじります

④ ふくらはぎの裏側を両手で包みこみ足首からひざ下に向かって5回に分けて押します

⑤ 足の指の間を各10秒程度ほぐします

⑥ 足全体を下から上に向かって軽くトントン叩いてほぐします

まとめ

リンパにはさまざまな働きがあり、私たちの体を守るために必要不可欠です。しかし、リンパの流れはゆっくりで、寒さやストレスなどの影響を受けると詰まってしまったり、流れが悪くなってしまったりします。リンパの流れが悪いなと感じたときには、リンパマッサージなどで流れをよくする手助けをしてあげると良いですね。
リンパをスムーズに流して、毎日を元気よく過ごしましょう!

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