健康にも影響する歯ぎしりに要注意!家庭でも対策は可能です

コラム

歯ぎしりは全人口の1割程度に発生、噛み締め方によって3種類の症状に分類されます。
歯ぎしりの原因として考えられるのはストレスや睡眠不足など。歯がすり減ったり肩こりなども起こりますが、マウスピースの装着によって歯ぎしりの症状を和らげることができます。

歯ぎしりはただ単に音がうるさいだけではなく、体のあちこちに深刻な健康被害をもたらす可能性がある症状です。でも、ちょっとした対策で歯ぎしりの痛み、苦しみなどを軽減することは誰にでもできます。

そこで今回の記事では、歯ぎしりの様々な症状や対策について解説してみました。

歯ぎしりをする人の割合


歯ぎしりをする人の割合は大体5%から15%程度と言われています。つまり、ざっくりいえば10人に1人程度の人が歯ぎしりの症状を持っているということになります。

また、子供の場合は歯ぎしりの割合は10%から20%、高齢者では2%から3%となります。

歯ぎしりは人間だけでなく、猫や犬などを初めとして動物にも現れる症状です。

歯ぎしりの種類

一口に歯ぎしりといっても、大きく分けて三つのタイプの歯ぎしりがあります。

・グラインディング

グラインディングは上下の歯をすり合わせることによって音が鳴るタイプの歯ぎしりで、歯ぎしりの中で最も基本的な症状となります。

・クレンチング

クレンチングは、日本語では食いしばりと呼ばれ、歯を擦り合わせるのではなく、上下の歯をぐっと噛み込むタイプの歯ぎしりです。

そのため、クレンチングはグラインディングのようにギリギリと音が鳴ったりしないことが特徴となっています。

・タッピング

上下の歯をカチカチと噛み合わせて音を鳴らすタイプの歯ぎしりの事をタッピングといいます。

歯ぎしりの原因

実は歯ぎしりの原因について、本当のところはまだ解明されていません。

しかし、多くの専門家が指摘している原因としては、精神的なストレスが挙げられます。

また、お酒の飲み過ぎやコーヒーなどのカフェイン類の摂りすぎなども歯ぎしりに結びつく原因の一つです。

というのも、歯ぎしりはレム睡眠と呼ばれる浅い睡眠の時に起こることが分かっています。
そのため、飲酒やカフェイン摂取などの影響で睡眠が浅い場合には、歯ぎしりが起こりやすくなります。

上下の歯の噛み合わせが悪い場合も、歯ぎしりになりやすいです。

歯ぎしりによって起こる症状

・歯がすり減る
まず、一番わかりやすい症状が歯がすり減ることです。

歯ぎしりは毎日、大変な力で歯を食いしばるため、歯がどんどんすり減っていってしまいます。

それだけでなく、時には、歯が折れたりすることもあります。

・顎の痛み

歯ぎしりで食いしばるため顎が疲れてしまい、起きている時に顎が痛むという症状が挙げられます。

・歯の痛み

毎日歯に大変な圧力がかかるため、起きている時に歯に激しい痛みが頻繁に起こることがあります。

・顎関節症

顎の関節がうまく動かなくなり、口が開けにくくなったり、口を開けると痛みが生じたりします。

・肩こり・頭痛

歯ぎしりの力は相当強いものなので、肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。

歯ぎしりの対策

・マウスピース(スプリント)を装着する

最もポピュラーで簡単な方法が、マウスピース(スプリント)を装着することです。

マウスピースが歯ぎしりの圧力を吸収するため、直接歯に力がかからなくなります。

ちなみにマウスピースの参考価格としては、歯医者さんで作ってもらえば健康保険適用で5,000円程度。ネット通販なら数百円程度で購入することができます。

・睡眠を深くする

歯ぎしりは眠りを深くすることによって軽減することができます。

そのため、運動をしたり昼間に太陽の光を浴びたり、お酒やコーヒーを控えめにしてぐっすり眠れるように心がけることが、歯ぎしりの軽減につながります。

歯ぎしり対策をしましょう!

今のところ、歯ぎしりを完全に無くしてしまう治療法というものは存在しません。

しかし、今回紹介したようなマウスピース使用などの対策を採ることで、歯ぎしりと付き合いながら、ストレスのほとんどない生活を送ることも可能です。

ですから、早めに歯ぎしり対策をして、快適な毎日が送れるように心がけていきましょう。

関連記事一覧