低血圧と朝が弱いのは無関係だった!本当の原因とは?

コラム


「低血圧だから朝が弱い」ということは有名で、自分は低血圧だから朝ベッドからなかなか起き上がれないという人もいると思います。しかし、実は低血圧と朝が弱いのは無関係だということが分かっています。ここでは、朝が弱い本当の原因を紹介します。

血圧について

 血圧とは、血が血管を通る時にかかる圧力のことをいいます。心臓が委縮するときに、血管に一番強く圧力がかかるときは最高血圧、心臓が広がって一番低い圧力のときは最低血圧となります。血圧が高いと、心臓疾患や様々な病気を引き起こしますが、血圧が低い分には特に健康被害はないです。しかし、立ちくらみや目まいなどの症状があるため、悩んでいる人も多いです。特に貧弱体質の女性や若い男性に多いと言われています。
 自分の血圧の見分け方としては、血圧計で計測してみて、最高血圧が90mmHg未満だと低血圧で、最高血圧が140mmHgだと高血圧といわれます。

低血圧だと朝が弱いのに医学的根拠はない


低血圧だと朝起きるのがつらい、ベッドから起き上がる時に立ちくらみがする
など、低血圧の人は朝が弱いとよく言われます。しかし医学的には根拠はないとはっきりr言われています。朝が弱い本当の理由は、自律神経の乱れになります。高血圧であろうが低血圧であろうが、自律神経が乱れている人は朝起きても疲れが残っていることが多いです。
 自律神経には交感神経と副交感神経があり、起きているときに交感神経が働き、寝ているときに副交感神経が働きます。これが12時間ごとに入れ替わるようになるのですが、生活リズムが崩れていると上手く切り替わらずに朝がすっきり起きられなくなります。

自律神経を整えるには


自律神経が崩れてしまう要因はいくつかあります。生活のリズムが崩れ昼夜逆転気味になっているともちろん乱れてしまいますし、食生活の乱れ、精神的なストレス、運動不足、遺伝子的に乱れやすい場合もあります。自律神経を整えるには、なるべくこれらの原因を取り除く必要があります。また、実践的な方法を紹介します。
①朝にコップ1杯の水を飲む
 起きてからすぐ、コップ1杯の水を飲むと胃に刺激が入り、大腸が収縮します。こうすることで胃腸が目覚めて動き出すので、自律神経が交感神経に切り替わりやすくなります。なるべく一気に飲むことがコツです。水分補給にもなるのでおすすめです。
②ストレッチをする
 全身のストレッチをすると、細胞に血液が渡るので自律神経が整いやすくなります。朝起きたら背伸びをするというのは理に適っているのですね。肩幅に足を開いて立ち、ゆっくり呼吸をしながら背伸びをしてみましょう。これを朝と夜2回行うと効果的です。
③首元を温める
 寝る30分前に首元を蒸しタオルなどで温めると副交感神経が働き、眠りにつきやすくなります。特に冷え性に悩んでいる人にはおすすめの方法です。首には太い血管が通っているので、緊張状態を和らげてリラックスさせてくれます。血流も良くなり、疲労感も改善されるのでおすすめです。

まとめ


ここまで、朝と低血圧の関係や自律神経の整え方について紹介してきました。朝起きづらいのは自律神経の乱れということがわかりましたね。ストレス社会の中で難しい問題ですが、少しでもリラックスできる時間を確保してスッキリとした朝を迎えたいですね。

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