泣くことでストレス発散?涙活について紹介

コラム

 最近、「涙活」という言葉が流行ってきています。ストレスが多い毎日を送っている人は、常に自分の感情を押し殺して生活しています。そのような人は、笑うことよりも泣くことの方がストレス発散できると言われているのです。ここでは、涙活のメリットや方法を紹介しています。

涙活とは

 涙活とは、意識的に涙を流す活動をして、ストレスを発散しようという活動のことです。最近では涙活イベントというものもあり、みんなで泣いてスッキリしよう!という目的で行われます。感涙療法士が絵本や朗読などを通して、参加者に泣ける空間を提供してくれます。涙活は週一で行うことで、細胞レベルで免疫力が上がることが分かっています。

涙活の仕組み

 涙を流すとストレスが発散できる仕組みは、人間の自律神経にあります。日中は緊張や興奮を促す交感神経が優位になっているのですが、涙を流すことで脳がリラックスした状態である副交感神経が優位になります。
 そのため、涙は玉ねぎを切ったときに流れるものや、目にゴミが入ったときに流れるものでは意味がありません。映画や本を読んだときに感動して流れる情感の涙である必要があるのです。涙を1粒流しただけで、1週間ストレス解消効果が持続すると言われており、涙活にはそれくらい大きな効果があるのです。

涙の役割

 情感の涙が流れると、ストレス物質であるプロラクチンというホルモンや、ACTH、コルチゾールという副腎皮質刺激ホルモンも一緒に体外に流れます。情感の涙はストレス物質を排出してくれるため、最高のストレス発散法なのです。また、涙はストレスの苦痛をやわらげる役割の脳内モルヒネ「エンドルフィン」に似た物質も含まれています。思いっきり泣くことで、日々のストレスが一気に解放されるのです。

涙活のやり方

 涙活をするには、土曜日がおすすめです。その理由は、週末はストレスがマックスに溜まっていることと、次の日も休みということでリラックスしやすいからです。そして、人間の感受性が一番高まっているのが19時〜20時と言われています。そのため、18時くらいから映画を観たり本を読んだりすると、一番感動できるところと感受性が高まるタイミングが合致するので、おすすめです。
 涙を流すには、リラックスできる環境も大切です。証明を少し落として、お気に入りのアロマなどを炊くとよりリラックスできます。ラベンダーなどの香りは、心をほぐしてくれますよ。また、お風呂でも涙活がしやすいです。タブレットを持ちんで、泣ける映画やドラマを見ることも良いでしょう。

泣けるツボを探す

 「自分は映画やドラマを観てもあまり泣けない。」という人も多いと思います。しかしそれは決して冷たい人間というわけではなく、泣けるツボが分かっていないということだと思います。人によって泣けるツボは様々です。動物ものや祖父母もの、家族ものや恋愛ものなど、泣けるジャンルを探して見てください。おじいちゃん、おばあちゃん子だった人は祖父母ものがツボかもしれませんし、ペットを飼っていた人は動物ものがツボかもしれません。また、映画の方が泣ける人や、本の方が泣ける人など、媒体も様々です。いろんなジャンルを試してみて、ぜひ自分の泣けるツボを探してみてください。

まとめ

 ここまで、涙活がストレス発散になる仕組みや、涙活の方法などを紹介してきました。涙はストレス物質を体外に排出し、幸せホルモンを分泌してくれる最強のストレッチ発散方法です。人間は日々自分を押さえ付けてしまうとしんどくなってしまいます。一週間に一度でも良いので、涙活をして自分を解放してあげる時間を作りましょう。きっとポジティブに一週間頑張ることができるはずです。一週間のストレスは涙活でゼロにして、ストレスフリーな日々を過ごしたいですね。

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