冷房病とは一体何?対策を紹介

コラム


 夏になると外の気温が35度を超えることも少なくありません。そんなとき、冷房が欠かせませんよね。熱中症予防にも必須な冷房ですが、実はそれが原因になる冷房病というものがあります。夏に冷え性になるという女性が多く、まさに冷房病になってしまっています。ここでは、そんな冷房病について紹介しています。

冷房病とは?

 実は冷房病というものが現れたのは、冷房が家庭に普及し始めた高度経済成長期のときからなのです。既にこの頃からある病気で、その原因は自律神経の乱れです。クーラーで長時間体が冷やされると、毛細血管や汗腺に異常が起きてしまいます。そして体温調節がうまくできなくなり、体温が下がって血行不良を起こしてしまいます。その結果、身体にさまざまな症状が現れてしまうのです。

冷房病の主な症状

 冷房病の主な症状として、体の冷え、倦怠感、食欲不振、頭痛、腹痛、下痢、神経痛、生理不順などがあります。ただの冷え性だと思われがちですが、放っておくとこのような症状が現れてしまうこともあるのです。また、イライラしやすくなったり、気分が落ち込みやすくなったりと、精神面も不調になってしまうことがあります。

冷房病の対策①設定温度を25度〜28度に

 地球温暖化抑制のためには、エアコンの設定温度を28度にすると良いといわれています。実は冷房病対策のためにも、25度〜28度に設定することがおすすめです。冷房病の主な原因として、外気温と内気温の差があります。そこで、室内と室外の温度差を5度以内にキープする必要があるのです。差が5度以内であれば、自律神経が乱れにくいです。冷房の効いた部屋に長時間いると、寒さの感覚が鈍くなってしまうので注意しましょう。涼しい時は扇風機を使うこともおすすめです。

冷房病の対策②上着や靴下を常備

 オフィスや電車の中など、自分で室温を設定できないこともありますよね。そんなときは、薄手のパーカーやカーディガン、膝掛けや靴下を持ち歩いておき、体温調節をすることがおすすめです。また、キャミソールやショートパンツなどを露出の多い服は、電車に乗るときは避けることも良いでしょう。身体が冷え過ぎてしまい、冷房病になるリスクが高まることが予測されます。

冷房病の対策③湯船に浸かる

 夏は暑いので、お風呂をシャワーで済ませてしまう人も多いと思います。しかしそれは逆効果。湯船に浸かることがとても大切です。冷房病の原因となる自律神経の乱れは、ストレスでも怒ってしまいます。湯船に浸かることはリラックス効果があり、体を芯から温めてくれます。血行が良くなり冷房病対策には持ってこいなのです。少しぬるめのお湯で、全身浴をすることがおすすめです。半身浴や足湯でも効果がありますよ。

冷房病の対策④適度に運動をする

 女性に冷え性の人が多いのは、男性と比べて筋肉が付きにくい性質があるからです。筋肉は熱を作り出してくれる一方で、脂肪は冷えると温まりにくい特徴があります。やはり筋肉量が多いと血行は良くなるので、適度な運動は必要です。有酸素運動や筋トレは体温を上げてくれるので、熱中症に気をつけながら運動してみてくださいね。

まとめ

 ここまで、冷房病の原因や症状、対策を紹介してきましたがいかがでしたか?外の気温と室内の温度が激しくなる夏は、自律神経が乱れて、冷え性のみならず様々な身体の不調が現れます。オフィスや電車などでは、自分の体を冷やさないための工夫が必要ですね。また、規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動など、基本的なところを守って生活していきたいですね。ぜひ対策を参考にして、健康的に夏を過ごしてください。

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