夏を元気に乗り切るための3つのポイントとは?

コラム

日本の夏は高温多湿です。さらに昨今地球温暖化の影響で平均気温が上がり続けています。
外に出ると命の危険すら感じる夏は、食欲も落ち、なんだか夏バテ気味になってしまう人も覆うのではないでしょうか。
今回はそんな暑い夏を元気に乗り越える方法を3つ紹介していきます。

ポイント①エアコンの使用法


ポイントひとつ目は、エアコンの使用方法に気をつけるということです。人間の体は、汗をかいて体温を下げようとします。自律神経である交感神経は汗をかくように、副交感神経は汗をかかないように働くのです。日中の気温35度以上の猛暑日の屋外や夜間の気温25度以上の熱帯夜には、交感神経が過剰労働になり、エアコンがきいた屋内では副交感神経が活躍します。この繰り返しの頻度が多くなると、両神経のバランスが崩れてしまうのです。それを防ぐために、屋外との温度差を考慮したエアコン設定で、1日のうち適度に発汗する時間がある暮らしを工夫していきましょう。

ポイント②こまめな水分補給


ポイント二つ目は、こまめな水分補給です。成人の水分量は体重の約60%、乳幼児は70~80%、高齢者は約50%といわれ、食物や飲料から摂取する量と不感蒸泄や排泄から失われる量が、常時一定に保たれています。しかし、発汗で排泄量が増加した場合、摂取量を増加しなければ体内水分量は維持できず、血液を含む体液が濃縮し、神経症状や血栓を生じ易くなります。発汗が予想される屋外作業・入浴・運動・睡眠の前後には必ず水分補給しましょう。この場合の水分は、水や麦茶をおすすめします。糖分を含む飲料は水分吸収率を悪くし、紅茶やコーヒー内のカフェインは利尿作用があり排泄量を増加させます。アルコール飲料は摂取以上の水分を排泄するため水分とは考えません。特に激しい運動時には、ミネラル等が含まれるスポーツ飲料も必要になります。なお、寒暖差やのどの渇きを感じ難い高齢者、体温調節や言語表現が未熟な乳幼児は、周囲が十分注視してこまめな水分補給をサポートしましょう。

ポイント③スタミナ食


ポイント3つ目は、スタミナ食を食べるということです。夏に必須な代表的なスタミナ食といえば、うなぎのかば焼きですよね。実はうなぎの蒲焼きは、良質なたんぱく質や人体に不可欠な必須脂肪酸、ビタミンやミネラルを多く含み、エアコンのなかった時代には理にかなった食品だったのです。発汗を促す交感神経は、胃腸の動きを止める方向にも働くため消化能力も低下します。夏は熱帯夜による睡眠不足から食欲不振になり、朝食欠食、日中の体力消耗、消化能力低下、低栄養という負のスパイラルが生じてしまうことがとても多くなります。上手にエアコンを使用し、単品料理に頼ることなく、主食のご飯・パン・麺と、主菜の肉・魚・卵・豆腐と、副菜の野菜が揃った食事を、毎日3回摂ることを心がけていきましょう。また、ビタミンB1は、糖質を効率良くエネルギーにする栄養素で別名「疲労回復ビタミン」とも呼ばれています。肉類では特に豚肉、枝豆などの豆類にも豊富なため夏バテという疲労には有効ですので、ぜひ夏の食卓に取り入れてみてくださいね。

まとめ


ここまで、暑い夏を乗り切るためのポイントを3つ紹介してきました。年々暑くなる夏にそなえ、エアコンの使用方法、こまめな水分補給、スタミナ食を食べることはぜひ心がけてみてください。とても基本的なことですが、これらをおこなうだけで夏バテを引き起こすこともなく、快適に夏を乗り切れると思います。ポイントの共通点はやはり自律神経を整えること。日々の生活を見直し、楽しい夏を送りたいですね。

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