アスリート界でも注目!?ベジタリアン食とは?

コラム

近年外食でも植物性由来の食事が摂れる環境が整ってきました。
スーパーでも気軽にソイミートなど植物性食品の購入ができるようになり、ベジタリアン食を実施する人も増えてきています!
今回は、そんなベジタリアン食について紹介していきます。

ベジタリアンのタイプについて


実は一口にベジタリアンと言っても、色々なタイプが存在しているのです。そのタイプを紹介していきます。
まずヴィーガンは、植物性食品のみを摂取し、動物性食品は口にしない人のこと。ラクト・ベジタリアンは、乳・乳製品は摂取し、肉、魚類は口にしない人のこと。オボ・ベジタリアンは卵・卵製品を摂取し、肉、魚類は口にしない人のこと。ラクト・オボ・ベジタリアンは乳・卵は摂取するが、肉や魚類は摂取しない人のこと。ペスコ・タリアンは肉を食べず、魚・卵・乳製品を食べる人のこと。セミ・ベジタリアンは植物性食品をベースに食しますが、場合によっては肉類も食べるなど柔軟性のある食生活をする人のことを言います。これらの他にも多くのカテゴリーが存在します。
 ベジタリアンと聞くと少し抵抗がある人もいるかもしれませんが、精進料理というイメージが近いと思います。精進料理とは、「野菜類、海藻、豆類や豆腐など植物性食品を材料とした料理」のため、ベジタリアンの食事と似ていますよね。

ベジタリアンにすることのメリット


ベジタリアンにすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、ベジタリアンは「全く、あるいはほとんど野菜を食べない」という人に比べると、病気にかかるリスクは全般的に低いと言われています。
野菜中心の食生活にすることで食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを十分に摂取することができるとともに、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を抑えられるからです。その他にも、さまざまなメリットがあります。
一つ目のメリットは、内臓脂肪が減少することです。卵や肉類には人の身体に必要なたんぱく質が含まれている一方で、カロリーやコレステロールも多く含んでいるため、日常的な過剰摂取が続くと肥満や、高血圧、高脂血症、糖尿病などといった生活習慣病を招くおそれがあります。その点、野菜に含まれる食物繊維には体内におけるコレステロールの蓄積を防ぐ効果があるので、ベジタリアン生活を続ければ生活習慣病リスクを下げることが期待できます。
二つ目のメリットは、疲労を蓄積しにくくなるということです。肉類は消化に約12~24時間を要するのに対し、野菜や果物は約40分~2時間程度で消化されます。消化活動にはエネルギーが必要となるため、消化しやすい野菜を中心に食べれば疲労も蓄積されにくくなるのです。
 三つ目のメリットは、心臓病の発症リスクが下がるということです。食べたものを消化するにはエネルギーが必要となりますが、肉類は消化に時間がかかる分、心臓にかかる負荷も大きくなってしまいます。その分消化の早い野菜や果物は心臓へ与える負担も少ないのです。その他にも、がんの発症リスクが下がったり、便秘が改善または解消したり、動脈硬化や高血圧の予防につながったりするメリットがあります。

ベジタリアンにすることのデメリット

ベジタリアン生活にはメリットもたくさんあるのですが、逆にデメリットもあります。一つ目のデメリットは、筋力や集中力が下がるということです。卵や肉類に含まれるタンパク質は人体に必要不可欠なエネルギーであり、炭水化物、脂質と並ぶ「三大栄養素」に含まれています。タンパク質は筋肉、血、骨、臓器などを作り上げる主材料であるとともに、私たちが日々身体を動かすために必要な燃料でもあります。ベジタリアン生活でも植物性食品からタンパク質を摂取することはできますが、植物性タンパク質は動物性タンパク質に比べて、必須アミノ酸の「リジン」という成分が少ないのです。この必須アミノ酸が十分に摂取できていないと、筋力、体力、集中力、思考力などありとあらゆるものが低下するだけではなく、肌や髪の質が低下してしまうのです。
 また、免疫力が下がったり、貧血を起こしやすくなったりしてしまいます。このようなことを回避するために、必要な栄養素をしっかりと把握して補うようにしましょう。

まとめ


ここまで、ベジタリアン生活のメリットとデメリットを紹介してきました。どちらの側面も考慮して、自分のライフスタイルに合わせて取り入れてみるのが一番良い方法だと思います。また、自分の体にあっているか十分に考慮し、実施することも大切ですね。メリットもたくさんあるので、気になる方は少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

関連記事一覧