内臓脂肪と皮下脂肪の違いとそれぞれの落とし方について

コラム

体脂肪には、内臓脂肪と皮下脂肪があるということは知っている方も多いと思います。
しかし、実はそれぞれに効率の良い落とし方があるのです。
ここでは、そんな内臓脂肪と皮下脂肪の特徴や、効率の良い落とし方を紹介しています。

内臓脂肪と皮下脂肪の違い

最初に、内臓脂肪と皮下脂肪の違いを紹介します。
内臓脂肪はその名の通り、内臓周りに蓄積する脂肪です。内臓脂肪は、おなか周りを中心に蓄積するという特徴があります。胃や腸を覆う膜につくため、蓄積するとおなかがポッコリ張り出した体型になりやすいです。
そして内臓脂肪は女性より男性につきやすく、短期間で蓄積されますが、落としやすい脂肪でもあります。一方で皮下脂肪は、皮膚組織に蓄積する脂肪です。
皮膚のすぐ下にある皮下組織に蓄積し、特にお尻や太ももなど下半身に集中します。皮下脂肪は、男性より女性に蓄積しやすいです。少しずつ蓄積され、体温の維持や、内臓や骨を保護する働きがあるため、落としにくい脂肪です。

内臓脂肪を落とすポイント

比較的落としやすいとされている内臓脂肪ですが、これまでの習慣で蓄積されたものなので、食習慣と運動習慣を見直すことで落とすことができます。
まずは食事の改善です。内臓脂肪が蓄積されるのは、栄養バランスの偏った食事によるエネルギー過多が大きな原因です。
そのため、まずは食事内容と摂取エネルギー量を見直し、バランスの良い食事にしましょう。脂質が多い食品はなるべく控え、野菜や豆腐など、高タンパク低カロリーの食品を積極的にとるようにしてください。
また、運動も欠かせません。脂肪燃焼に効果的な有酸素運動であるウォーキングやジョギング、水泳などを軽度~中度の負荷をかけて行うことで脂肪が燃焼されます。また、無酸素運動である筋トレも取り入れると、基礎代謝量がアップし、効率的に内臓脂肪を減らせます。プランクなどの全身を使う筋トレがおすすめです。

皮下脂肪を落とすポイント

内臓脂肪はじわじわと蓄積され、なかなか落ちないやっかいな脂肪です。エネルギー過多と筋肉量の低下・運動量の低下がおもな原因です。
皮下脂肪も内臓脂肪と同様に、食事と運動の習慣を見直していきます。皮下脂肪を落とす場合も、摂取エネルギー量よりも消費エネルギー量がやや多い状態にしていきます。脂質や糖質の量をコントロールして、適量におさめましょう。
しかし皮下脂肪の場合、過度な食事制限は筋肉量まで落としてしまい、特に女性の場合は注意が必要です。筋肉の元となるたんぱく質や、食物繊維を積極的に摂取してください。また、運動で皮下脂肪を減らすには、全身を鍛える筋トレをしていきます。基礎代謝量が多いほど、効率良く皮下脂肪を落とせるというしくみなので、筋トレで筋肉を増強して、基礎代謝アップを目標にします。わざわざジムに行かなくても、家でできるプランクや腹筋などでよいでしょう。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動もおすすめですが、過度に行うと筋肉を分解してしまうので、長くても1時間程度におさめておきましょう。

まとめ

ここまで、内臓脂肪と皮下脂肪の特徴や効率の良い落とし方について紹介してきました。
基本的に内臓脂肪は男性につきやすいので、筋肉を失いにくい男性は有酸素運動をがっつり行なっても大丈夫です。しかし皮下脂肪や女性につきやすく、筋肉がつきにくい女性は有酸素運動をしすぎると筋肉が分解されてしまいます。
基本的には食事改善と運動で脂肪は落ちていきますが、その辺の特徴を理解し、運動メニューや食事メニューを無理のない程度で組んでみることをおすすめします。

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