鬱病を予防する方法を紹介!

コラム

こころの病と言われている鬱病。実は鬱病は脳の病気です。自分は大丈夫!と思っている人でも、知らぬ間に鬱病の入り口にいることもあります。ここでは、そんな鬱病予防に効果的な方法を紹介しています。

鬱病の原因

 鬱病の原因は、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなってしまうことだといわれていますが、実ははっきりとは分かっていません。ストレスや環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると言われており、1つの原因で発病する病気ではない複雑な病気なのです。人間関係のトラブルやリストラなどの過度のストレス、環境の変化、妊娠や育児、家族や友人の死、病気の発症によるストレス、ホルモンバランスの崩れなど、様々な要因が重なることで発症することが考えられます。

鬱病になりやすい人

 鬱病には、発症しやすい性格やタイプというものがあります。まじめで責任感が強い完璧主義者は鬱病になりやすい性格と言われています。また、人あたりが良い周囲の評価の高い人も、人に気を遣いすぎて自分の評価を気にしてしまう人が多く、鬱病になりやすいです。限界以上に頑張り過ぎたり、出来ない自分を必要以上に責めてしまったりするために、過度なストレスがかかりやすいのです。
 また、女性や高齢者も鬱病になりやすいと言われています。女性は、出産や月経など身体の負担が大きく、育児や夫へのストレスなども大きいことから、鬱病患者が多いと言われています。高齢者がうつ病になりやすい理由は、配偶者との死別や、社会的に孤立してしまうなどの環境が関係していると言われています。

鬱病の症状

 鬱病の症状は、主に心に現れる症状と、身体に現れる症状があります。心の症状としては「抑うつ気分」と「意欲の低下」があります。抑うつ気分は、気分が落ち込む、悲しい気持ちになる、などの症状があります。意欲の低下は、今まで好きだったことに興味が湧かなくなる、誰と話してもつまらない、おしゃれや身だしなみがどうでもよくなる、などの症状があります。身体の症状としては、眠れない、早く目が覚めるなどの、睡眠の異常。何を食べても美味しくない、食欲がない、逆に異常な食欲が沸くなどの食欲の乱れ。その他にも頭痛や便秘、発汗、息苦しさなどの症状が現れることもあります。

鬱病の予防法①行動編

 鬱病を予防するには、悩み事や考え事をする時間を減らすことが必要です。考え込んでしまう時間が多いと過度なストレスとなるため、その考えを断ち切るための行動が必要です。音楽を聴く、映画やテレビを観る、ゲームをする、手を洗ってさっぱりしてみる、好きな香りのアロマを置いてみるなど、何でも良いです。大切なのは、簡単に手軽に出来ることで、決して義務感でやらないこと。ふと思い立ったときにふらっと何かをしてみる、一つやってみて、ダメなら次を探してみる、そんな気軽な気持ちで行ってみてください。

鬱病の予防法②食事編

 実は、食べ物で鬱病を予防できることがわかっています。うつ病になりやすい人は、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、必須アミノ酸のトリプトファン、メチオニン、チロシン。エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸)鉄分、亜鉛などのミネラル、葉酸、トリプトファン、鉄分などの栄養が不足している人が多いのです。これを補う食事をすると、予防に繋がります。特に、トリプトファンはセロトニンの材料となります。セロトニンが不足すると、鬱病の原因となるので積極的に摂ることをおすすめします。トリプトファンは主に、納豆や味噌、豆腐、ヨーグルトなどの発酵食品や、穀類、ごま、ピーナツ、卵、バナナなどに豊富に含まれています。

まとめ

 ここまで、鬱病の原因や症状、予防法について紹介してきました。鬱病は心が弱いからなるという人もいますが、決してそうではありません。むしろ責任感が強く、人として尊敬されるような人がなりやすい病気です。少しでもおかしいなと思ったら、一人で抱え込むことをなるべく避けて、家族や友人、医者に相談することで気が楽になることもあります。また、これらの予防法を試してみて、少しでも鬱病のリスクを少なくできると良いですね。

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