現代病? 姿勢の悪さが招くさまざまな病気リスクを知っておこう

コラム

現代病? 姿勢の悪さが招くさまざまな病気リスクを知っておこう病気ではないけどなんとなく調子が悪い。
なんとなく集中力が出ない。
なんとなくだるい。
気分が乗らない。
なんとなく憂鬱。
体力が低下している気がする。

このように感じている方は少なくないでしょう。
近年、世界的に病気予備軍の人口が増加していると言われています。
「まだ病気ではない」けれど、「いつ病気になってもおかしくない」状態が健康的であるはずがありませんよね。
その自覚がある方は、ぜひ現代生活に潜むリスク を知って 今日から対策を始めていただきたいと思います。

「未病」のもととなる現代生活の要素

・姿勢不良の割合

ひとりひとりが個別の体質を持っている以上、「均質な姿勢」が正しいとは限りませんよね。
そのため、人口に対する姿勢不良の割合はまだ確実には分かっていません。

ただし、歯科医や整体師、整形外科医などの独自調査によって、局地的ではありますが日本人の姿勢不良の実態が徐々に注目されるようになっています。
子どもの猫背の割合は4割弱だと言う整体師や 、「理想的な姿勢の子どもは1%未満」と指摘する歯科医師がいる状況。
成人を対象とした意識調査では20代の女性が最も猫背率が高く、64.6%が姿勢不良を自覚し、悩んでいる様子が分かりました。

・姿勢不良の影響

長時間望ましくない姿勢を続けていると、まず背中の痛み、胸部の痛み、腰部の痛みが出てきます。
関連して肩、首、顎の痛み、偏頭痛が起こる可能性も高いでしょう。
姿勢不良の影響はこれだけではとどまりません。骨格は、その隙間に神経や血管を通して「構造」を維持しています。
骨格が歪めば隙間が狭まったり、ひどい場合は閉じてしまったりします。すると当然血流障害や神経障害が起こり、重篤な病気につながるという流れです。
たかが肩こり、たかが腰痛と軽んじていると、将来思わぬ事態を引き起こす恐れがあるので注意してください。

姿勢不良による全身症状には病院で検査を!

姿勢不良による全身症状には病院で検査を!

・30代、40代から増加していく病気リスクに備える

姿勢不良は10~20代という若い世代にも肩こりや腰痛、眼精疲労、冷え性などの影響をもたらし、病気の「根」を作ります。

また、病気リスクが高くなる30代後半~40代以降になるといつ病気になってもおかしくないわけで、定期的に身体の健康状態を確認する必要があります。
携帯電話をよく使う方、デスクワークに従事している方、よくパソコンを使う方、あまり運動をしない方、メタボリックシンドロームと言われている方は危険度が高いので、1~2年に1回は病院で検査を受けるというスパンが理想です。

・骨格と全身の健康チェックにはCTスキャン

特定の病気に心当たりがなく、常日頃姿勢不良の自覚がある。あるいは医師から姿勢が悪いと指摘された方は、全身骨格や臓器の損傷を簡単にチェックできるCTスキャンが便利です。
エックス線断層撮影を連続的に行って立体画像を得る検査項目で、脊柱が変形していないか、動脈瘤などの血管疾患が起きていないか一度に診断できます。
がんなどの炎症性疾患に対する感度も高いので、がん家系の方にもメリットがある画像検査です。

ただし、単独でも2万円前後の費用がかかるので、定期的な受診には人間ドックなど、総合的な負担を軽減する方法を選ぶといいでしょう。

人間ドックは必要な検査を自由に組み合わせ、病気の確定診断まで セットで受けられる唯一のシステムです。
予算や検査項目なども受診する本人の希望に合わせて計画できるので、興味がある方はお近くの病院で相談してみることをおすすめします。

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