脳血管性認知症の原因とは!?発症させない予防法はある?

コラム

脳血管性認知症は、認知症の中ではアルツハイマー型認知症に続き、2番目に多く発症します。65歳未満の若い働き盛りの世代でみると、最も多い認知症です。
現時点で、アルツハイマー型認知症の予防が難しいことに対して、脳血管性認知症は生活習慣を見直したり、定期的な診察を受けたりすることで予防することができます。
こちらの記事では、脳血管性認知症について、原因や予防を解説していますので、ぜひお読みください。

脳血管性認知症とは?

認知症は、病気やケガなどの様々な原因により、脳細胞がダメージを受けて機能が低下したことで、生活に支障が出てしまいます。脳血管性認知症は、認知症全体のなかで約20%を占め、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症です。しかし、65歳未満の若年性認知症の中では、最も多く、女性よりも男性のほうが2倍多く発症することがわかっています。

脳血管性認知症の原因とは?

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因で発症します。脳血管障害が起きると血流が悪くなることで、脳に酸素や栄養が十分に運ばれずに、脳細胞の一部がダメージを受けたり、死んだりしてしまいます。そのため、ダメージを受けた部分の機能が低下して、脳血管性認知症となってしまうのです。
脳血管性認知症の原因となる脳血管障害は、再発しやすい病気です。発症後1年で約10%、発症後5年で約35%、発症後約10年で約50%の確率で再発しています。
再発のたびに、ダメージを受けた脳細胞の範囲は広がりますので、認知症も進行することになります。

脳血管性認知症の症状とは?

脳血管性認知症の症状には以下のようなものがあります。
・ まだら認知症
・ 感情失禁

上記以外にも、病識がある・一日のなかでも症状の波が大きい・いくつかの病状が併発するといった症状もあります。

まだら認知症

脳血管性認知症は、脳血管障害でダメージを受けた部分と、正常な部分とがあります。そのため、ダメージを受けた脳機能の部分は低下しますが、それ以外の機能は正常に機能しますので、認知症の症状がまだらに現れ、判断能力は正常なのに、記憶することができないということがおこります。
まだら認知症は、正常にできることも多いため、自分が認知症だとは思わずに、発見が遅れてしまうことがありますので、注意が必要です。

感情失禁</h3> 感情失禁とは、喜怒哀楽の感情を制御できずに爆発させてしまいます。また、自分の思っている気持ちと表す感情がバラバラなことがあるなど、うまくコントロールすることができなくなります。脳血管障害で脳がダメージを受けることでなりやすく、脳血管性認知症の特有の症状といえます。 <h2>脳血管性認知症の治療法は?

脳血管性認知症の治療法は、低下した機能を回復するためのリハビリが必要になります。また、脳血管障害の再発を防ぐために生活習慣の見直しを図ったり、投薬治療をおこなったりします。

脳血管性認知症の予防法はある?


脳血管性認知症の予防法は、脳血管障害にならないための生活をすることが重要です。なかでも、高血圧は、脳血管障害を引き起こす一番の原因となっています。高血圧にならないためには、以下のようなことに気を付けましょう。

・ 塩分を控えたバランスの良い食事をする
・ アルコール摂取を控える
・ ストレスをためないようにする
・ 定期的な運動をする
・ 定期的に健康診断を受ける

上記以外にも、家庭用の血圧計で血圧測定することも、血圧の推移が目で見てわかりますのでオススメです。

まとめ

脳血管性認知症は、65歳未満の若年性認知症の中では最も多い認知症です。働き盛りで発症することも多く、家庭を持っている場合は、配偶者や子供に大きな負担を強いることになってしまいます。脳血管性認知症を予防するためには、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を回避するための生活を意識することがとても重要です。脳血管性認知症を予防して、いつまでも元気で質の高い生活を送りたいですね。

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