誰もがリスクを持っている! 肝臓の病気はどう調べる?

コラム

誰もがリスクを持っている! 肝臓の病気はどう調べる?循環器系の病気は時として致命的な状態になるまで自覚症状が出ません。そのためにサイレントキラーという別名を与えられるのですが、日本人の多くは十分に対策できているとは言えないようです。
その証拠に、特定の病気を調べるためにどんな検査が必要なのか、何も調べずに答えられる方は少ないのではないでしょうか。
循環器系の臓器の中で肝臓は特に重要な器官です。肝臓の病気を調べるために有効な検査をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

肝臓の病気と症状

・肝臓にはどんな病気があるのか
沈黙の臓器と呼ばれる肝臓には、主なものだけでも「脂肪肝」「肝炎」「肝硬変」「肝臓がん」などとリスクの高い病名が並びます。
脂肪肝は成人病との関連が強い病気です。男女の区別なく罹患するため、成人病が疑われる方はまず肝臓の機能を意識することをおすすめします。
肝炎についてはウィルス性肝炎とアルコール性肝炎、NASH(非アルコール性脂肪肝)などの種類があるので、治療に際しては原因の鑑別が重要です。

・主要な病気の症状
肝臓の病気はなかなか自覚症状が出ないものです。多くは血液検査の数値などから発覚しますが、「尿の色が濃い」「水分の排出が滞りがち」「黄疸」「全身倦怠感」「継続的な発熱」「食欲不振」「かゆみ」「血管腫(血管が拡張して赤い斑点のようなものが肌に現れる)」などの症状から医師の診断を受け、病気とされるケースもあります。
このほかに、圧迫したわけでもないのに手のひらが赤かったり、男性なのに女性のような乳房が形成されるなどの影響が出る場合もあるようです。

肝臓の病気を調べるための検査

・MRI検査をはじめとする検査
肝臓の機能を確認するための検査を「肝機能検査」と呼びます。血液検査や尿検査は当然必要ですが、病気リスクがあるとわかった段階では複数の画像検査が欠かせません。
通常のレントゲンでは不十分です。より高度な画像検査として、「超音波検査」「CT検査」「MRI検査」を受診しましょう。

・MRI検査の特徴
MRI検査は人体の磁気共鳴作用を利用して画像解析を行う検査です。レントゲンやCT検査のようにエックス線を照射しないため、検査を受ける方に対する侵襲性がないところが魅力と言えるでしょう。さらに、MRI検査では血管の状態を克明に描き出せるため、肝臓内部で血管閉塞などが起こっていればかなりの確率で検出できます。

MRI検査は肝臓がんの発見にも有意義なので、がんリスクの抑制にも役立ちますよ。

・MRI検査は人間ドックで受診を
基本的に病院では患者の求めに応じて必要な検査を実施します。患者からの強い求めがあれば、それぞれ単独での検査実施も可能ではあるのです。
しかし、費用や拘束時間を考慮すれば、肝機能検査のために必要な検査項目をそれぞれ単独で受診するのは効率が悪いと言えるでしょう。
待ち時間や通院の手間を省くために、人間ドックの受診を視野に入れていただきたいと思います。人間ドックは高度な検査を自由に組み合わせられる、いわば検査のセットコースです。状況に応じて検体検査で病名の確定まで盛り込めますから、リスクの自覚がある方はぜひ人間ドックについて医師に相談してみてください。

誰もがリスクを持っている! 肝臓の病気はどう調べる?
沈黙の臓器が病気によって機能を停止するということは、即座に命の危険に直結します。「あの時検査を受けておけばよかった」「もう少し健康に気を使えばよかった」と後悔しても後の祭り。「まだ健康」と思えるうちに人間ドックで対策するようにしましょう。
なお、機能検査は定期的な実施が大切です。

関連記事一覧