運動が脳にも良い!?その理由を紹介

コラム

 運動は体に良い、健康に良いということは有名ですよね。運動をしないと健康に多くの悪影響を及ぼすこともあります。しかし実は、運動は脳を活性化させるということもわかっているのです。ここでは、なぜ運動が脳を活性化させるのかその理由を紹介しています。

10分の運動で効果がある

 運動が脳に良い影響をもたらすことは、研究の結果で明らかになっているそうです。そして最新の神経学研究によると、10分間の軽いゆったりした運動で脳の一定分野が刺激され、記憶機能が向上する可能性があることがわかりました。この研究結果は、脳のためには運動の時間を長くしたり激しい運動をしたりする必要がなく、運動の効果は従来考えられていたよりも早く表れることを示しているのです。マウスを使った複合研究だと、踏み車で走り続けている方はじっとしている方よりも新しい脳細胞がさらに成長することがわかっています。そのほかにも、これまでのいくつかの研究によると、定期的に運動をしている人の海馬は、そうでない人と比べ、より大きくて健康的な傾向にあり、特に高齢になるほどそう言えるそうです。たとえ1回の運動であっても、多くの人にとって、それをしない場合と比べて集中したり学習したりする助けになることがわかっています。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

運動が脳を活性化させる理由

仕事のパフォーマンスを上げる、あるいは頭の回転を良くするためには、脳内物質が深く関係しています。脳に良いとされる脳内物質を効率よく出すことができれば、作業効率は劇的に変化するのです。運動をすると、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンという、脳に良い物質が分泌されます。こうした物質が出ると脳にとって良好な状態になるので、当然仕事や勉強のパフォーマンスは上がるのです。そして最もおすすめなのが朝の散歩です。朝起きてから1時間以内に20分程度の散歩をすると脳内物質がたくさん出るだけでなく、日々の運動不足が補えるなどさまざまなメリットがあるのです。朝日を浴びることで、自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わり、体が昼モードになります。さらに日光を浴びることで精神面にいい影響を与えるセロトニンが活性化したり、体内のビタミンDが増えて免疫力がアップしたり、メリットがたくさんあります。

座りっぱなしは寿命を縮める?

日本人は世界でも座っている時間が長い国だという調査結果があります。実は座りっぱなしの状態では、1時間ごとに寿命が22分間短くなるという研究結果があります。さらに怖いのは、座り続けたことによるデメリットは、あとから運動しても取り戻せないというのです。日中座りっぱなしでも、夜にスポーツジムに行くというのは意味がないそうです。30分座り続けるだけで血流速度が低下して、血液ドロドロの状態になり、高血圧や動脈硬化が進行してしまいます。また、座り続けると認知能力や集中力も低下して仕事のパフォーマンスも下げてしまいます。こうした状態を避けるには、1時間に1回は立ち上がることが必要です。コーヒーを淹れる、軽くストレッチをする、自動販売機まで歩いて飲み物を買いにいくなど、簡単な動作でもいいので、座りっぱなしの状態を回避していきましょう。

まとめ

ここまで、運動が脳に良い理由や、運動をしないことのデメリットを紹介してきました。コロナで在宅ワークが増え、座りっぱなしが習慣になっている人も多いと思います。座りっぱなしは脳だけでなく健康寿命を縮めてしまう可能性もあるので、少しでも体を動かして脳を活性化させ、スッキリとした毎日を送りたいですね。

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