良質な睡眠を!正しい枕の選び方と使い方

コラム

良質な睡眠には、適切な枕を選ぶことが重要です。ですが、あまりにたくさんの種類があり、どの枕が自分に最適なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は自分にぴったりあう枕の選び方をご紹介します。適切な枕を選んで、良質な睡眠を実現しましょう!

睡眠と枕の関係


枕は睡眠の質において重要な役割を果たしています。なぜ枕が重要なのかというと、枕は、立っている時の肩から首・頭にかけての自然なカーブを、横になった時にもそのままキープしてくれるからです。

まっすぐに立っている時、人の背骨と首はなだらかなS字カーブを描いています。そのため、そのまま横になると、敷き布団と体の間にはすき間ができてしまいます。
このすき間のうち、肩から首・頭にかけてのすき間を埋めてくれるのが枕なのです。

最適な枕の選び方


首すじをしっかり支えて自然な姿勢を保ってくれる枕こそが理想の枕です。最適な枕を選ぶには「高さ」「素材・硬さ」「大きさ」の3点がポイントになります。

枕の高さ

理想的な枕の高さは人によって異なります。

あお向けに横になった時に、目線がまっすぐ上を向くのではなく、真上から5度〜10度程度下がった状態(うつ向いた状態)になるのが理想的な枕の高さです。

枕が高すぎると(目線が10度以上下がった状態)、首の曲がり方が不自然になり首と肩への負担が集中し、その結果翌朝の肩こり・首こりの原因となってしまうこともあります。
逆に枕が低く顎が上がってしまう高さは、同様に首の周りの筋肉に負担をかけてしまいます。

枕の素材・硬さ

高さ同様、素材や硬さによっても、肩・首・頭にかかる負担が大きく変わるため、適切な素材・硬さの選択が重要です。

素材には、通気性がよく洗濯も可能なパイプやマイクロファイバー、フィット感に優れた低反発ウレタンやポリエステル、天然素材の羽毛、羽根などがあります。それぞれの素材の特性から、自分のニーズや好みに合ったものを選びましょう。

大事なのは硬さです。柔らかい枕は、頭をのせたときに包み込まれるような心地よさを感じる一方で、寝返りがしにくくなります。

適度な寝返りは、体の特定箇所への負担集中を防ぎ、血行不良を予防してくれます。適度な寝返りができずにいると、長時間同じ姿勢を保ったままになるため、肩や首、腰など体のあちこちで痛みが生じる原因となってしまうこともあります。

反対に硬めの枕の場合は、頭をのせたときに、さほどの心地よさはないかもしれませんが、自然に近い姿勢が保たれ、寝返りがスムーズにできます。

枕の大きさ

大きさに関しては、横幅に余裕のあるサイズを選びましょう。

前述のとおり、睡眠中の寝返りはとても大切です。ですが、枕が小さいと寝返りを打った際に頭が枕からはみ出したり落ちたりして姿勢がくずれ、結果として寝返りを妨げてしまう可能性もあります。
そのため、寝返りをしても頭が落ちず、肩先までをしっかり支えてくれる大きめのサイズを選ぶようにしましょう。

正しい枕の使い方


横になったときの首のS字カーブをサポートすることが枕の役割です。
横になる際、いきなり頭を枕の中心にのせるというのではなく、最初に枕のやや下側に頭を乗せ徐々に中心(上側)にずらしていきます。両腕で枕を持って、腰の方に下げつつ頭をずらすとよいでしょう。

肩口に枕があたるくらいに深く頭を乗せるのが正しい枕の使い方です。枕全体で頭の重さを支えるよう意識しましょう。

まとめ

良質な睡眠には、正しい枕選びが欠かせません。
「目覚めがすっきりしない」「肩こりがひどい」などの悩みがある方は、一度枕を見直してみてはいかがでしょうか?

関連記事一覧