紫外線による影響は!?メリットとデメリットを紹介

コラム


「紫外線」とはよく耳にするワードですが、紫外線について、どこまで詳しくご存じでしょうか?
「夏は紫外線が強いから、日焼け止めを塗ったりする対策が必要よね。」など、なんとなく知識があるという方が多いのではないでしょうか。
本記事では、紫外線が与える影響を、メリットとデメリットに分けて紹介していきます。

紫外線とは?


太陽光のうち、地球には、赤外線の一部と可視光線、紫外線の一部の光が届いています。
紫外線は、上の表の通り、可視光線の紫色の外側にある光線のため、紫外線と呼ばれています。英語では、「紫を超えた光線」と言う意味のultraviolet raysを略してUVと呼びます。
紫外線は3種類に分けることができ、体におよぼす影響はそれぞれ異なります。

UVCとは?

波長が短く、紫外線の中では人体にとって最も危険な光線です。しかし、UVCはオゾン層で遮られるため、通常は地上まで届くことはありません。
UVCは細胞のDNAなどにダメージを与え、細菌やウイルスを死滅させる強い殺菌力を持っています。

UVBとは?

ほとんどがオゾン層に遮られ、地上まで届く量は、全紫外線量の約10%程度です。
肌の表面に近い部分に急激なダメージを与えるもので、長時間のレジャーやスポーツなどで、細胞を傷つけて火傷のような状態にします。

UVAとは?

より肌の深い部分にある真皮(しんぴ)まで届く光線です。オゾン層を通り抜けやすく、常時地上に降り続いています。曇や窓ガラスさえも通り抜けやすい性質のため、曇りの日や家の中の日当たりのいい場所では紫外線対策が必要です。

紫外線によるメリット


「紫外線はあまり浴びてはいけないもの」と思っている方も多いと思いますが、紫外線を浴びることによるメリットもありますよ。
ここでは2つのメリットをご紹介します。

ビタミンDの生成

日光浴をして紫外線を浴びることで、ビタミンDを皮膚で生成することができます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を良くするための、骨をつくるうえで欠かせない成分です。
食事からの摂取も可能ですが、食事のみの摂取では健康に必要な分量を十分に確保することができません。そのため日光浴をして、ビタミンDを生成することが重要なのです。
また、ビタミンDは、免疫力を向上させたり、ストレスなどによるメンタル面の安定を図ることにも役に立っています。
手の甲ほどの面積を15分くらい直接日光に当てることで、不足分のビタミンDを補うことができます。

殺菌作用

紫外線には細胞のDNAにダメージを与えて、細菌やウイルスの増殖を抑制したり、殺菌する効果があります。
UVCが最も効果を発揮しますが、地上まで到達しない光線のため、人的に作り出された紫外線を用いた様々な商品が開発され、使用されています。

紫外線によるデメリット

紫外線には、もちろんデメリットもあります。特に近年では、オゾン層の変化に伴い、紫外線との付き合い方も慎重になる必要があります。長時間紫外線を浴び続けることはデメリットの方が多くなりますので注意が必要です。
ここでは、紫外線によるデメリットを紹介していきます。

肌への負担

紫外線のUVAは色々なものを通り抜ける性質があるため、肌の奥まで到達し、シワやたるみのもとをつくると言われています。
また、UVBは肌の表面を損傷させて赤くするサンバーンや、メラニン色素を沈着し褐色化させて、シミやそばかすをつくるサンタンの原因となります。

眼への負担

紫外線は肌だけでなく、眼にも影響を与えます。外で長い時間紫外線を浴びることで、角膜の部分が充血したり、痛みを感じたりすることがあります。また場合によっては、白内障を発症する原因となることがありますので、肌同様に、眼も紫外線から守る対策が必要となります。

紫外線対策は?

紫外線を長時間浴び続けることは身体にとって良くありません。
UV対策用の長袖を着たり、帽子や日傘、サングラスをかけることで、紫外線から肌や眼を守ることができます。
また、日焼け止めは紫外線の肌表面への侵入を防いだり、日焼け止めに紫外線を吸収させて放出させる効果があります。
日焼け止めの種類はたくさんありますので、シーンによって使い分けると良いでしょう。

まとめ

紫外線は身体にとって大切なビタミンDを生成することがわかりました。しかし、長時間紫外線を浴び続けることは、身体にとってデメリットの方が多くなります。紫外線対策を取りながら、紫外線と上手に付き合うことが大切です。

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