寝ても眠いのは病気?原因や対策を解説

コラム

夜しっかりと寝ているはずなのに、どれだけ寝ても眠いと感じるときがありませんか?
授業中や仕事中に、眠るつもりもないのに気づくと寝てしまっていたことが何度も続く場合は、過眠症の可能性も考えられます。
本記事では、寝ても眠いのは病気なのか、病気でない場合は何が原因なのかについて解説しています。
寝ても眠い日が続いている場合、参考にしてみてください。

寝ても眠いのは病気?

夜にしっかりと寝ているのに、日中も強い眠気があり、起きているのが困難な場合は過眠症の可能性もあります。過眠症には主に以下の3つの種類があります。
・ ナルコレプシー
・ 突発性過眠症
・ 反復性過眠症(クライネ‐レビン症候群)

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、日本人だと600人に1人程度の割合で患者がいると推定されており、10代から20代前半の思春期から青年期の発症が多いことが知られています。
症状は、時間や場所に関係なく一日に何度も居眠りをしてしまうことです。また、感情が激しく動いたときには、全身の筋肉が突然脱力してしまう情動脱力発作が起きることもあります。
眠るつもりはないのに眠ってしまい、学業や仕事に大きな影響を与えることが多く、周りから理解してもらうことが必要です。

突発性過眠症

ナルコレプシーと症状が似ているとされていますが、眠気の強さは突発性過眠症の方が弱いと言われています。
突発性過眠症の居眠りの時間は1時間以上で、目が覚めてもスッキリと起きられない傾向にあります。また、起きていても寝起きのような感覚が抜けずにボーっとしている人も多くいます。
よく発症する年齢はナルコレプシーと同じく、10代~20代の若者で、ナルコレプシーよりも発症頻度は少ないことがわかっています。

反復性過眠症(クライネ‐レビン症候群)

過度の眠気により、1日のほとんどを寝て過ごす時期(傾眠期)が年に2日~5週間訪れます。傾眠期は年に数回程度、不定期にあり、この時期は食事や排便以外の時間はほとんど眠り続けています。
発症は100万人に1~2人と極めてまれで、発症年齢は10代であることが多い傾向です。

寝ても眠い原因は?

寝ても眠い原因が病気ではない場合は、以下2つのことが原因として考えられます。
・ 生活が乱れている
・ 女性ホルモンの影響

生活が乱れている

過度のストレスを感じていたり、生活のリズムが乱れていたりすると睡眠の質を低下させることになります。ストレスは自律神経のバランスを崩し、深い眠りを妨げてしまいます。また、夜遅くまで起きていたり寝る直前までスマホを触っていたりすると、体内の生活リズムが乱れてしっかりと眠れなくなることがあります。

女性ホルモンの影響

月経前には体温が高くなり、一日の体温リズムが崩れることで、夜の睡眠が浅くなり日中眠くなる人がいます。このように、女性は、月経や妊娠、更年期など、女性ホルモンの影響を受けて寝ても眠い状態になることが多くあります。

寝ても眠いときの対策法

寝ても眠いときは以下2つの対策に取り組んでみましょう。
・ 体内時計を整える
・ 適度な運動をする

体内時計を整える

夜ぐっすりと眠るためには一日の始まりが大切です。朝8時までに太陽の光を浴び、朝食をとることで、脳を刺激し1日の体内時計をリセットすることができます。
体内時計が整えば、眠りを促すメラトニンが夜の就寝するころにちょうどよく分泌され、深い眠りへと誘ってくれるでしょう。

適度な運動をする

適度な運動を習慣的に続けると、寝つきがよくなり深い睡眠が得られます。しかし、激しい運動は逆効果なので、息があがり過ぎないウォーキングなど、長く続けられる運動を30分ほど定期的に行うと良いでしょう。

まとめ

どれだけ寝ても眠いとき、もしかして何かの病気?と不安を感じることがあると思います。寝ても眠い原因は病気以外にもありますが、体内時計をリセットしたり生活の乱れを正したりしても眠い場合は、一度、精神科や心療内科、内科を受診してみると良いでしょう。

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