大気汚染が肌に悪影響を及ぼす理由とは?

コラム

地球環境についてはずいぶん前から問題視されていますよね。これは世界的な問題になっていて、日本でも様々な対策がされています。しかし、日々大気が汚染されているのもまた事実。そして、その大気汚染が皮膚にも影響するのです。
今回は大気汚染が肌にどのように影響するのかについて紹介していきます。

大気汚染が肌に及ぼす影響


現在大気汚染の主な原因と言われているのは、PMや二酸化窒素、PAHなどと言われています。実際にPMはシミやしわを増やすことで知られていて、二酸化窒素はNO2として知られ、炎症を引き起こし老化を早めると言われています。PAHは赤みや炎症を引き起こす多環芳香族炭化水素といった微小粒子が含まれているそうです。ある研究によるとドイツと中国の人々は大気汚染の影響で、頬にできるシミの数が25%増加したそうです。大気汚染や炭化水素、スモッグは、コラーゲンを破壊し、皮膚の脂質層を酸化させるため、皮膚のバリア機能を著しく低下させます。そのため、水分を保持できなくなり、感染や細菌に対しよりぜい弱になってしまうのです。また、粒子状物質と紫外線が肌の老化を著しく促進するという研究結果もあります。地球温暖化によりオゾン層が破壊され、紫外線がより強力になったことが原因と言われています。
つまり、肌の第一防御ラインがぜい弱な状態では、乾燥や湿疹、敏感肌、老化の加速などが起こりやすい状態になっているということなのです。このレベルの肌ダメージは慢性化することが多く、治療が難しいと言われており、毛穴の大きさは汚染物質より大きいことが多いので、小さな粒子状の物質が皮膚に入り込んでしまうそうなのです。

正しいスキンケア方法とは


孔質な器官である皮膚は、タバコの煙などの有害物質を吸収してしまうという欠点がありますが、一方で適切なスキンケアによって保護することもできます。私たちの肌は有害物質にさらされ続けているため、その影響を元に戻すのは難しいですが、今後のリスクを回避することはできます。やはり基本的には、自宅で定期的にスキンケアを行うことが重要なのです。セラミドや脂肪酸、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸、グリセリン、パンテノールなどの保湿成分は、汚染を撃退するための強力な皮膚バリアを構築してくれるため、私たちの肌にとって強い味方となってくれます。医療用のビタミンCや、抗酸化力の強い美容液は、汚染大気中のフリーラジカルによるダメージから肌を守り、元に戻す可能性もあります。
具体的な方法としてはまず、大気汚染にさらされた1日の終わりに必ず洗顔をすることです。汚れや汚染物質を取り除きつつ、肌を乾燥させないための二相性オイルクレンザーは、強力な皮膚バリアをキープするのに最適です。そして日焼け止めを塗ることも忘れずにおこないましょう。紫外線A波はコラーゲン繊維にダメージを与えるため、これが大気汚染と結びつくとコラーゲンの生成が急激に減少し、肌の健康が損なわれることになってしまいます。サプリメントを飲むこともおすすめです。ダメージからの回復を助けて弾力性を高め、顔色をよくするために、経口投与が可能なコラーゲンサプリメントを、毎日の習慣に加えてみるのも良いでしょう。そして特にバリア機能がすでに低下している場合は、細菌から肌を守ることが最も重要になります。マスクを着用するときは、常に清潔に保ち、定期的に交換することが大切です。肌に潤いを閉じ込める濃厚な美容液を選ぶなど、自分にあったアイテムを見つけて、しっかりケアを続けることが一番大切なのです。

まとめ


ここまで、大気汚染が肌に与える影響や、その予防方法について紹介してきました。大気汚染は自分だけではなんともできない問題ですが、スキンケアは日々基本的なことを忘れなければ肌が荒れるのを予防することができます。ぜひ参考にして、綺麗で健康的な肌を手に入れてください。

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