アンチエイジングに効果のある栄養とは?

コラム

年齢とともに肌がくすんできたり、さまざまな部分に老化を感じることはあるのではないでしょうか。今回は、そんなアンチエイジングに効果的だと言われている栄養を紹介していきます。

そもそも老化の原因とは?

アンチエイジング医療の観点からみると、老化には四つの原因があるといわれています。一つ目は、活性酸素によるサビつきです。鉄が酸化するとさびることから、体が酸化することをサビつきと呼んでいます。活性酸素は体内で病原菌やウイルスから体を守る重要な働きをする一方で、過剰に発生すると細胞を傷つけてしまいます。そうなると細胞がスムーズに働かなくなるのですが、これが酸化するという仕組みです。活性酸素は呼吸により体内に入った酸素だけでなく、紫外線、喫煙、電磁波、ストレス、食品添加物などからも発生してしまいます。活性酸素により細胞が酸化することが、シミやたるみなどお肌のトラブルをはじめとした老化の原因につながるのです。
二つ目は糖化によるこげつきです。糖化は酸化と同様、老化を早める原因の一つです。糖化とは、糖分を摂取した際に、エネルギーとして使われずに残った余分な糖質が身体の骨や血管のたんぱく質と結びついて細胞が劣化する反応のことで、これを体の「こげつき」と呼んでいます。糖分を過剰に摂取すると血糖値が急激に上がり、糖化しやすくなります。糖化した時に発生するAGE(という老化を促進する悪玉物質が、老化の原因になっています。

アンチエイジングに効果的な食べ物


ここからは、食生活の改善とともに、アンチエイジング効果が期待できる食べ物を紹介していきます。一つ目は、良質な動物性たんぱく質です。たんぱく質には肌のハリをつくるコラーゲンの材料となるアミノ酸も含まれていてアンチエイジングに効果的です。動物性たんぱく質がある肉、魚、卵がおすすめです。厚生労働省が推奨する1日あたりのたんぱく質の摂取量は成人男性: 60g、成人女性: 50gが目安です。二つ目は、野菜・きのこ・海藻類のビタミンやミネラルです。厚生労働省が定めた「健康日本21」では、野菜の摂取量の目標値を1日350g以上としていますが。日本人の野菜摂取量平均は276.5gです。野菜やきのこ、海藻には、アンチエイジングに必要なビタミンやミネラルが含まれています。1日に淡色野菜200g、緑黄色野菜100g、豆やきのこ、海藻類50gを目安にするとよいでしょう。三つ目は、大豆イソフラボンです。大豆には、イソフラボンや、植物性たんぱく質、ビタミンEなどアンチエイジングに役立つ栄養素が豊富に含まれています。大豆に含まれるイソフラボンには、抗酸化作用だけでなく、女性ホルモンであるエストロゲンと似た性質をもち、肌や髪の潤いを守る働きがあります。納豆なら1パック、豆腐なら1/2丁を目安に、毎日食べるようにすると良いでしょう。

免疫力を高める発酵食品

 発酵食品も、アンチエイジングに効果的な食べ物の一つとなっています。抗酸化物質であるカロテンやポリフェノール、フラボノイドなどは、発酵させることで体内に取り込みやすくなるのです。腸内環境も改善するため、免疫力を高め、抗酸化作用を持つものもあります。納豆や味噌(みそ)、漬物、ヨーグルトなどを積極的に取るようにするとよいでしょう。朝食にヨーグルト、夕食に味噌汁、というように毎日数種類の発酵食品を少量ずつ食べるのがおすすめです。

まとめ

ここまで、アンチエイジングに効果がある栄養素や食材を消化してきました。
老化の原因を知ることで、正しく対処できるアンチエイジング。
ぜひ今回の記事を参考にして、いつまでも若々しく健康に過ごす道を探してみてはいかがでしょうか。

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