「お風呂離れ」なんてもったいない!見直そう「入浴」による健康効果

コラム

日本では若い人を中心に「お風呂離れ」が進んでいると言われていますが、シャワーだけでは得ることのできない入浴の効果は医学的にも実証されています。
シャワーだけで済ませるなんてもったいない!今回は、あらためて、入浴による健康効果をご紹介したいと思います。

すすむ「お風呂離れ」

日本では長らく、家庭のお風呂や銭湯において湯船につかる文化が育まれ、生活習慣として深く根付いてきました。ですが、何かとあわただしい現代社会においては、そんな「入浴文化」も変化してきているようです。

入浴方法に関するある調査(15歳〜59歳の男女5,252人が回答)では、シャワー派が52%、入浴派が47%と、全体としては若干ですがシャワー派が入浴派を上回っています。
これを年齢別にみると、20代はシャワー派が多くを占め6割以上、10代・30代・40代ではシャワー派・入浴派がほぼ5割ずつ、唯一50代で入浴派がシャワー派を超えるという結果となっています。

入浴による健康効果

入浴文化が根付いた日本では、医学的な研究が進んでおり、シャワーでは得ることのできない入浴の健康効果が実証されています。入浴による健康効果は以下のとおりです。

● 温熱作用による効果
入浴の温熱作用によって、皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が促進されます。それにより、体内の老廃物や疲労物質が流されて、体のコリがほぐれ疲労回復につながります。また、血流がよくなると内臓の働きがよくなり、自律神経も整えられます。
さらに、正しい入浴方法を実践すれば、ヒートショックプロテインというタンパク質が作られます。ヒートショックプロテインには、傷ついた細胞を修復し、免疫力を高める働きがあります。

● 水圧作用による効果
お風呂につかると、水面からの深さに比例して体の表面に水の圧力が加わります。この水圧は、足など体の末端に溜まった血液を体の中心へと押し戻し、心臓の動きを活発にします。その結果、血液の循環が促進され、むくみの解消にもつながります。
また、お腹にかかる水圧は横隔膜を押し上げ肺の容積を減少させます。足りない酸素を補おうとして呼吸が増え、心肺機能も高まります。

● 浮力作用による効果
プールと同じように、小さなお風呂の中でも浮力が働きます。お風呂につかると体重は、およそ1/9になると言われています。普段体を支えている筋肉や関節にかかる負担が軽くなり、緊張がほぐれます。負担を脳へ伝える刺激も減り、その結果、体だけでなく心も開放されます。

入浴がシャワーに勝る理由

入浴がシャワーに勝る理由は以下のとおりです。

そもそもシャワーでは、体の一部しか温めることができません。40度のお湯に10分つかると体温はおよそ0.5度上がります。ですが、シャワーでは0.2度程度の上昇にとどまり、入浴ほどの温熱効果は得られません。
また、シャワーの場合は、水圧作用・浮力作用の効果ものぞめません。

さらに、体の汚れを落とすという点でも、シャワー時に表面をこするだけでは、毛穴の奥に、洗いきれない汚れが残ってしまいます。お湯につかって体が温まると、徐々に毛穴が開いていきます。毛穴が開くと、お湯や石鹸成分が汚れまで届き汚れが落ちやすくなるのです。

まとめ

「湯治」という言葉があるように、日本では古くから入浴・温泉による健康効果が利用されてきました。
これほどの健康効果が実証されている入浴。「お風呂離れ」なんてもったいないですよね。忙しい日々でシャワーがメインになってしまっている方は、せめて休みの前や週末だけでもゆっくりとお風呂につかって、リラックス・リフレッシュする時間を作ってみてはいかがでしょうか。

関連記事一覧