血管年齢とは?しなやかな血管を保つ食べ物5選
最近よく耳にする「血管年齢」。自分の血管年齢がどれくらいなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。血管の状態は、健康や見た目年齢にも影響するといわれており、放っておくと生活習慣病のリスクにもつながります。
この記事では、血管年齢の意味や血管をしなやかに保つためにおすすめの食べ物を紹介します。
血管年齢とは?

血管年齢とは、血管のしなやかさや弾力性を年齢にたとえた指標のことです。実年齢より血管年齢が高い場合は、血管が硬くなっている可能性があります。これは「動脈硬化」と呼ばれ、放置すると心臓病や脳卒中などの原因となる場合もあります。
血管年齢は、病院や健康診断で「脈波伝播速度(PWV)」という検査によって測定可能です。最近では、ドラッグストアやフィットネスジムなどでも、指を挟むだけの簡易測定器が設置されていることもあります。機会がある場合は、ぜひ試してみると良いでしょう。
血管年齢が高くなる原因

血管が硬くなる主な原因は、生活習慣の乱れです。高血圧・高血糖・高脂血症などが続くと、血管の内側が傷つき、弾力を失っていきます。また、脂質や糖質のとりすぎ、運動不足、喫煙、睡眠不足、ストレスも血管の老化を早める要因になります。
反対に、バランスの良い食事と適度な運動で、血管のしなやかさは保ちやすくなります。
しなやかな血管を保つ食べ物5選

1.青魚(サバ・サンマ・イワシなど)
青魚に含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにして血管をしなやかに保ちます。血中の中性脂肪を減らし、動脈硬化の予防にも効果的です。焼き魚のほか、サバ缶やイワシ缶など手軽に取り入れやすい形で週2〜3回を目安に食べましょう。
2.ナッツ類(アーモンド・くるみなど)
ナッツにはビタミンEやオメガ3脂肪酸が豊富で、血管の酸化を防ぎ弾力を保ちます。なかでもくるみには、特に血流を改善する働きがあります。塩や砂糖を使っていない無添加タイプを選び、1日ひと握りを目安におやつやサラダに取り入れましょう。
3.緑黄色野菜(ブロッコリー・ほうれん草・にんじんなど)
ビタミンC・E、βカロテンなどの抗酸化成分は、血管を傷つける活性酸素を除去します。また、ブロッコリーやほうれん草に含まれる葉酸は、血管の炎症を防ぐのに効果的です。オリーブオイルをかけると、栄養の吸収率が高まります。
4.大豆製品(納豆・豆腐・味噌など)
大豆イソフラボンは血管のしなやかさを保ち、血圧の上昇を抑える働きがあります。また、納豆に含まれるナットウキナーゼは、血流をスムーズにする成分として注目されています。納豆のほか、豆腐や味噌汁でも手軽に摂取できます。
5.ダークチョコレート・ベリー類
カカオやブルーベリーに含まれるポリフェノールやアントシアニンは、血管を酸化や炎症から守る成分です。特にカカオポリフェノールは血流を改善する作用があり、1日2〜3かけらのダークチョコやベリーをヨーグルトに添えて摂るのがおすすめです。
血管をしなやかに保つ生活習慣

食事に加えて、次のような生活習慣も意識しましょう。
ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にする
睡眠をしっかり取り、ストレスをためない
禁煙・節酒を心がける
塩分・糖分・脂質をとりすぎない
こうした日々の積み重ねが、血管の健康を支える大切なポイントです。
まとめ
血管年齢は、体の健康を映し出す“鏡”のような存在です。血管がしなやかであれば、血流がスムーズになり、酸素や栄養が全身に届きやすくなります。結果として、冷えやむくみ、肌のくすみなど、体の不調改善や予防にもつながります。
青魚やナッツ、野菜、大豆製品、ベリー類などを毎日の食事に少しずつ取り入れることで、血管の健康は少しずつ整っていきます。完璧を目指す必要はありませんので、できることから少しずつ始めて、「しなやかな血管づくり」を意識してみましょう。

