乳房の病気が男性にも起こるって知ってた?

コラム

乳房の病気が男性にも起こるって知ってた?「乳房の病気は女性にしか起こらない」と思い込んでいる男性は少なくありません。
たしかに、乳がんに代表される乳房の病気は女性の罹患率が圧倒的に高く、男性は危機感を抱きにくいでしょう。
しかし、人体の構造は男性と女性で異なった発達を見せているものの、基本構造は同じです。
男性器、女性器、そして乳房のような明白な違いはあるものの、食物を食べて消化する経路や、血液循環の経路と言った根本的な範囲に関しては共通しています。
現実には、男性にも乳がんの可能性があるのです。
また、乳がん以外にも乳房の病気はありますので、男性の皆さんも定期的に乳房の状態をチェックするようにしていただきたいと思います。

乳房の病気

狭心症を予測する検査

・乳がんの男女割合

男女総合のがん罹患率ランキングで、乳がんは4位の座を占めています。
男女別では男性の罹患者はほとんど記録がないのですが、長期間にわたる統計の結果、女性99対男性1と言う比率が明らかになりました。
男性一人当たりの乳がん生涯罹患率はごくわずかです。
ただし、ある乳腺外来では7年間で2人の男性患者が乳がんによって死亡しており、男性が乳房の異変を訴えた際には他の病気との鑑別を最初に行う必要があるとされています。 ・男性に起こる乳房の病気
乳がんと取り違えられやすい乳房の病気に「女性化乳房」があります。
思春期と60代以降が好発年齢です。罹患率は0.03%程度に留まります。
比較的めずらしい病気と言うわけですが、だからこそ病院の受診をためらってしまう男性が多いようです。

女性化乳房では乳腺が腫れてしこりのような感触が生まれます。
乳房の病気に気付くサインとして覚えておいてください。

■男性にお勧めする乳房のための検査

・検査の必要性
男性の乳がんの罹患率は女性の乳がん患者のうち1%程度であり、2011年度を例に挙げると年間725人の男性が乳がんで亡くなった計算です。
男性乳がんは大変リスクが大きいと言われています。リスクを抑えるには定期的な検査が必要です。
病院を避けたい、怖いと感じる方が多いかもしれませんが、身体に負担がない超音波検査(エコー検査)のような検査方法 もあるので医師に相談してみるといいでしょう。
超音波検査は超音波を発する端子を身体に押し当てて乳腺の様子を可視化する画像検査です。痛みを避けたい方、少しでも簡単に検査を済ませたい方におすすめです。

・乳房だけではなく定期的に全身状態を確認しよう
検査を受けるスパンは2年から1年が適当とされています。1年間あればどんな病気が起こっても不思議はありません。
定期的な検査に全身状態を診察できる血液検査や尿検査、MRI検査、あるいはCT検査、心電図などを組み込んで、人間ドックとして利用してはいかがでしょうか。

通院を負担に感じる方、病院が苦手な方は、少しでも病院に通う回数が少ない方がいいですよね。
人間ドックは検査を組み合わせてセットにし、検査結果に応じて確定診断までそのまま進められる唯一の方法です。
費用も単独でそれぞれの検査を受けるより優遇されます。

乳房と全身の健康状態を調べるための人間ドックは、内科や乳腺科などで受けられます。
お近くの病院でぜひ相談してみてください。

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