人間ドックで一番見つかる病気は何?

コラム

人間ドックで一番見つかる病気は何?病院で実施している検査は何千と種類があります。そのため組み合わせによって無数のパターンが生まれるわけですが、一般的には「全身ドック」や「総合ドック」「レディースドック」のように、方向性を定めたコースを選択する形になっています。
定期検診や人間ドックは健康状態を確認し、病気の有無を調べるものです。近年こうした検査で発見される事例が増えている病気があるので、現代日本でどんなリスクが高まっているのか把握しておくようにしてください。
悪性新生物のような深刻な病気の罹患率が高まっている状況です。治療への備えが誰にでも必要なのだと考えるといいでしょう。

人間ドックで見つけやすい病気とそのサイン

・人間ドックでよく見つかる病気とは
通常の健康診断でも生活習慣病は発見できる可能性が高いですが、悪性新生物のように静かに発症する病気の場合は専門性の高い検査項目の活用が欠かせません。個人の体質や状況に応じた組み合わせは人間ドックでしか選べませんので、健康を大切に思う方は2年に1回、あるいは1年に1回程度のサイクルで病院に相談なさることをおすすめします。
人間ドックで見つかる割合が高くなっている病気は「生活習慣病」と「悪性新生物」です。悪性新生物は日本人の死因トップを独走し続ける病名で、通常は「がん(癌)」と表記します。

・サインを把握するだけでリスクは小さくなる
がん統計によると日本人による悪性新生物発症のリスクは、生涯換算でおよそ50%にまで高まっています。中には発見が難しく、発見した時には手遅れになっているケースが多い種類もあるので注意が必要です。
特に危険性が高いがんは以下の通りです。
・肺がん
・食道がん
・胃がん
・胆のうがん
・胆管がん
・肝臓がん
・腎臓がん
・大腸がん
・すい臓がん
・乳房がん
・前立腺がん
・子宮がん
男女合わせての統計では「乳房がん」「前立腺がん」「子宮がん」は上位には入りません。しかし、男女別にデータを見ると上位5位にそれぞれ名を連ねており、性別によって警戒すべき臓器が異なる点を認識しておいていただきたいと思います。

健康な人が受けるべき病院の検査

・「健康な人」だからこそ全身のチェックを
いわゆる「健康な人」とは、言い換えれば「まだ病気が見つかっていない人」のことです。どんな病気リスクがあるか探すこと、それが検査の目的となるわけです。必要な項目は全身の状態を調べるための血液スクリーニングや画像診断など、各種の数値を求める項目や、医師の目で多角的に診られる項目が中心となります。

・人間ドックなら個別に検査項目を選べる
「生活習慣病」「悪性新生物」とそれぞれの病気は一つの語彙に集約されるとしても、病変が発生する部位は全身のすべての臓器におよんでいるため、ある程度発生率を考慮してターゲットを絞らなければなりません。年代や性別、個別の生活習慣や環境に応じて検査項目を選び、組み合わせられるのは人間ドックならでは。
人間ドックで最も魅力とされる検査が「内視鏡検査」です。通称「胃カメラ」。消化器系のがん発見率が非常に高い検査です。他にはオプションで全身的ながんのスクリーニングとして「PET-CT」なども選べますので、ぜひ医師と相談なさってください。

・PET-CTについて
放射性同位体を含む薬剤を静注し、断層画像撮影すると腫瘍が発生している部位を特定できます。このため全身のスクリーニングとして有効な検査なのです。

人間ドックで一番見つかる病気は何?
分泌機能に影響をおよぼさないような部位の腫瘍は、通常の健康診断ではほぼ初期発見できません。人間ドックはどうしてもある程度の費用がかかりますが、病気になってしまった後の損失を考えれば価格以上の価値があると言えるのではないでしょうか。
後悔しなくて済むように、効果的に病院を活用なさることをおすすめします。

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