背中が痛い時に自己判断は危険! がんなどの病気のサイン!?

コラム

背中が痛い時に自己判断は危険! がんなどの病気のサイン!?身体に痛みが発生する時、そこには必ず何かしらの原因があります。病院で診断を受けても特定の病変が見つからない場合もあるでしょう。しかし、治療すべき病気が見つかるケースは当然ながら少なくありません。直接的には関係なさそうな手足の痛みが内臓の病気を象徴している事例や、腰痛症ががんなどの病気から生じることもあるのです。
今回は背中の痛みから発見される可能性がある病気についてご紹介します。

病気のサインとしての背中の痛みと考え得る病気

背中が痛い時に自己判断は危険! がんなどの病気のサイン!?
・病気から起こる背中の痛み
身体の内側に病気が発生して痛みが起こる場合、その痛み自体に特徴があります。
通常、大きな筋肉に覆われた部位の痛みは筋肉疲労や骨の異常が原因です。必ずと言い切れるものではありませんが、大多数がそうであると思っていいでしょう。
しかし、病気をゆえんとした背中の痛みについてはどんな姿勢をとっても軽快しません。筋肉や骨に異常が見当たらないのに「どんな姿勢でも痛む」「マッサージしても治らない」場合には、内臓に何かしらの異変が起こっている可能性が高いのだと覚えておいてください。

・背中の痛みから推測される病気
消化器系の病変から背中の痛みが誘発される傾向があるようです。
例えば肝臓では肝炎、肝臓がんなど。胆のうでは胆のう炎、胆石症、胆のうがん、胆管がん。胃では胃炎、胃潰瘍、胃がんなど。すい臓ではすい炎、すい臓がん。十二指腸では十二指腸潰瘍。その他心疾患や、徐々に罹患率が高くなっている難治性疾患のひとつ、潰瘍性大腸炎。その関連疾患である逆流性食道炎。または腎炎、腎臓がん、これに関連した尿路結石なども、背中に痛みが出る可能性があります。

痛みの原因を突き止める方法

・自己判断をせず病院にかかること
病気に由来する背中の痛みは、「気づいた時には痛くなっていた」という声が主流です。経験者ですらいつから痛かったのか分からず、いつのまにか痛みを我慢する習慣が身についてしまうのだとか。
慢性的な痛みはついつい我慢しがちですが、痛みが続く状態は身体がSOSを叫んでいる証拠です。「軽い痛みだから」と見過ごしにせず、躊躇なく医師に相談するように心がけましょう。徐々に強くなっていく痛み。常にそこにある痛みに対する警戒心を持ってください。
レントゲン検査やMRI検査、CT検査、骨密度測定などで脊椎に異常が認められなければ、内臓疾患に由来する痛みである可能性が高いと判定できます。

・人間ドックで必要な検査を組み合わせること
関連痛から病気を調べるには、まずどこにどのような痛みがあるのか説明し、医師から検査項目のアドバイスを受けてください。背中に痛みが出ている場合、検査内容を精査して、特に消化器系の病気発見に有効な項目を選んで組み合わせる必要があるのです。
そのようにして個別の状態に応じた検査項目を組み合わせるとしたら、選択肢は人間ドックしかありません。
人間ドックは高額な費用がかかるというイメージがあるかもしれませんが、検査項目を絞れば希望予算内に収められるはずです。身体への負担や費用などと考えあわせて実施する検査項目を選ぶといいでしょう。

例えば内視鏡ひとつをとっても「上部消化管内視鏡検査」「超音波内視鏡検査」「カプセル型内視鏡検査」「ダブルバルーン内視鏡検査」「大腸内視鏡検査」「仮想大腸内視鏡検査」などの種類に細分化しています。確実に病気の有無を確認するためにはこれらの検査項目の内容を理解し、選別する必要があるわけです。
医師のアドバイスによく耳を傾けていただきたいと思います。

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