目の疲れを放置しないで!予防法を紹介

コラム

毎日デスクワークをしていると、目の疲れが気になりますよね。寝ても次の日また目を酷使するため、日々の積み重ねでなかなか治らないという方も多いと思います。軽くみがちな目の疲れですが、実は放っておくとどんどん悪化してしまうのです。今回は、予防法や対策を紹介していきます。

目の疲れを放置するとどうなるの?


ピント調節に伴う目の疲れの場合、通常は一晩休めば回復しますが、休んでも疲れがとれずに慢性化し、症状が重くなった状態は「眼精疲労」とされ、ただの〝目の疲れ〟とは区別されます。この場合目のかすみに加えて、目が重い、痛いなど 様々な不快な症状が現れます。また、眼精疲労は脳や体全体にも影響し、肩こりや頭痛、吐はき気、疲労感などの全身症状を伴う場合もあるのです。日頃から疲れをためないよう心がけ、ただの目の疲れを眼精疲労へと悪化させないことが重要になってきます。

眼精疲労の主な症状

目は距離に応じて、目の中にある毛様体筋という筋肉が縮んだり緩んだりして水晶体の厚さを変え、ピントを合わせています。パソコンや書籍などの近くの物を長く見ている時は、レンズとなる水晶体を厚くするために毛様体筋は緊張しています。筋肉が緊張したままだと目が疲れ、ピント調節機能がうまく働かなくなり、かすみ目などの症状が現れてしまいます。また、ドライアイである人ほど目が疲れやすいことがわかっています。ドライ後は、目の表面を守っている涙が減少したり、涙の質に異常が生じたりして、目の表面の健康が保てなくなる病気です。スマートフォンなどの液晶モニターに使われている「ブルーライト」は、目に見える光の中で最も強く、長時間見続けるとドライアイなどの眼疾患になりやすくなってしまいます。ドライアイの主症状は「目の疲れ」です。涙が減ることで外界の刺激をダイレクトに受けるため、疲れを引き起こしやすくなります。

ドライアイのタイプ


ドライアイは原因別に次の3つに分けられます。ひとつめは、涙液るいえき蒸発型です。まばたきの減少、目の縁にある脂質を出す穴「マイボーム腺せん」の萎縮や詰まりによる油分の不足、乾燥した環境といった原因により涙の蒸発が多くなり、目の不快感や見えにくさを引き起こします。2つめは。涙液減少型です。涙の主成分である水分が減少し、目の表面を潤すための基礎分泌ぶんぴつ性の涙が減少してしまいます。目にゴミが入ったり、悲しくて泣いたりする時に分泌される反射性の涙は保たれますが、自己免疫疾患であるシェーングレン症候群などの病気が原因で涙腺が破壊されると、反射性の涙の分泌も難しくなってしまうのです。3つ目は、ウエットタイプです。ドライアイという名前とは真逆の症状で、涙目になるタイプです。涙の質が悪いために目の表面が傷つき、それが刺激となって刺激性分泌の涙が増え、あふれ出てしまうのです。ドライアイを防ぐには、目が乾燥しないよう環境を整えることが大切です。
ドライアイを防ぐためには、意識してまばたきを増やすことや、モニターの位置は目より低くすること、加湿器を使用すること、保護メガネを着用こと、こまめに目を休ませることなどが有効です。ストレスもドライアイを引き起こす原因となります。緊張時やストレスを感じている時は、自律神経のうち「交感神経」が優位となります。一方、リラックスしている時は「副交感神経」が優位となります。涙の分泌は副交感神経に支配されているため、リラックスしている時のほうが涙はスムーズに分泌されるという仕組みです。ストレスの多い現代においては、ゆっくり湯船に浸かったり、ウォーキングをしたりするなど、意識してリラックスする時間を設けることが大切になります。夜間は涙の分泌が減るため、夜更かしもなるべく避けましょう。

まとめ

ここまで、目の疲れの予防法を紹介してきました。目の疲れは肩こりや頭痛にも繋がります。適度に休んで、ケアをし、健康な目を保っていきましょう。

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