気象病予防には適度な運動が効く!

コラム

雨の日や季節の変わり目に頭痛やめまいに襲われるという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。このように、「季節の変わり目にはめまいがする」「天気が崩れる前には頭痛がする」など、気象の変化によって持病が悪化することを「気象病」と呼んでいます。実はその気象病を予防するには、運動が効果的だということがわかっています。今回はその理由やその他の予防法を紹介しています。

気象病が起こる理由

気象病には、自律神経が大きく関係しています。自律神経には、体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があります。この2つがバランスをとりながら、心臓や腸、胃、血管などの臓器の働きを司っているのです。実は気温の寒暖差とともに、気圧の変動によって、この自律神経のバランスが崩れてしまうのです。気圧が下がったり上がったりすると、耳の奥にある内耳が敏感に感知します。内耳が感じ取った気圧低下などの情報は、内耳の前庭神経を通って脳に伝達され、自律神経はストレス反応を引き起こし、交感神経が興奮状態になってしまうのです。その結果、抑うつやめまい、頭痛などの症状が現れてしまうのです。もともと人間は、ある程度の外部環境ストレスに耐えられるようになっています。自律神経がそのバランスをとっています。その自律神経が正常に機能するためには、汗をかくことが必要です。しかし、現代はデスクワークが多く、空調が完備された環境で暮らすことも増えています。その結果自律神経が整いにくくなり、気圧の影響についていけないという事態になってしまうのです。

運動が気象病の予防になる

自律神経を正常に保つためには、汗をかくことが大切です。そのため、適度な気温に設定された部屋や適度な気候の中で運動をすることが1番の気象病の予防に繋がるのです。自律神経を安定させるために取り入れたい運動は、ウォーキングや軽めのランニング、水泳など、ゆっくり長くできるものが好ましいです。とくに水泳は、自律神経の働きによい刺激を与えてくれることがわかっています。体温より低い水の中でゆっくり体を動かすと、体の代謝がじわじわと上がっていくためです。また、無理してクロールや平泳ぎを何キロも泳ぐ必要はなく、水の中をゆっくり歩くだけでも効果があることがわかっています。そのため、気軽に始められるところが嬉しいですよね。

その他の気象病予防方法

運動の他にも、気象病を予防できる方法があります。一つ目の方法は、朝食は必ず食べるということです。1日3食を守ることが大切ですが、特に朝食は自律神経を整えるために必要です。朝食は寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たしてくれます。また、気象病対策にはビタミンB1が効果的ですこれは。痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係している、脳の栄養素・糖質を体内でエネルギーに換えてくれる際に大きな役割を果たしてくれます。ビタミンB1が多く含まれている豚肉、うなぎ、玄米なを積極的に摂ることをおすすめします。二つ目の方法は、「内関」のツボを押すことです。内関はもともと、乗り物酔いや自律神経の乱れに効くツボなのですが、ふらつきやめまいなどの症状が現れそうなときに刺激すると、症状が和らぎます。両手首の内側にあるしわの真ん中から、ひじ方向に指3本分下がったあたりに、響くような感覚がるところが内関です。左右の腕にありますが、痛さやだるさの感じるほうを刺激するとよいでしょう。しかしあくまでこれは一時的なものですので、根本的に治すには、運動と食事管理が必要です。

まとめ


ここまで、気象病を予防する運動方法や食事法などを紹介してきました。気象病は誰にでも起こりうるものですので、ぜひ予防をして健康的な状態で日々を過ごしていきたいですね。

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