心と体を整える!カフェインレス生活のすすめ

コラム

「寝つきが悪い」「イライラしやすい」「なんとなく体がだるい」。そんな日常の不調に心当たりがある方は、カフェインの摂り方を見直してみるとよいかもしれません。
近年、コーヒーや紅茶などの飲料をカフェインレス(デカフェ)に切り替える人が増えています。その背景には健康志向の高まりや、ストレス対策のニーズがあります。
本記事では、カフェインレス生活がもたらすメリットや、どのような人に向いているかをわかりやすく解説します。

カフェインレスとは?健康志向から生まれた新習慣

カフェインレス(デカフェ)とは、コーヒーやお茶などの飲料からカフェインをほぼ取り除いたものを指します。完全にゼロではなく、ごく微量のカフェインが含まれている場合もありますが、通常の飲料に比べて大幅にカフェインを抑えられるのが特徴です。
以前は、カフェインレス飲料といえば「味が薄い」「おいしくない」といった印象もありました。しかし、最近では製法の進化によって、香りや風味にこだわった商品が多く登場しています。健康意識の高い層だけでなく、日常的にデカフェを楽しむ人も増えているため、スーパーやカフェでも手軽に手に入るようになりました。

カフェインレス生活で得られるメリット

カフェインを控えると、次のようなメリットがあります。

睡眠の質が向上する

カフェインには覚醒作用があるため、特に夕方以降に摂取すると眠りの妨げになります。カフェインレス生活を取り入れると、寝つきが良くなり、夜中の目覚めが減るといった変化を実感する人も多いです。

ストレスや感情の安定につながる

カフェインは中枢神経を刺激するため、過剰摂取するとイライラや不安感の原因になります。カフェインを控えることで、感情の波が穏やかになり、ストレス軽減にもつながります。

健康促進や生活習慣病の予防

「カフェインレス=健康効果がない」と思われがちですが、実は違います。カフェインレスのコーヒーやお茶にもポリフェノールなどの抗酸化物質は含まれており、細胞の老化防止や生活習慣病の予防に役立ちます。

利尿作用の回避・胃腸へのやさしさ

通常のカフェイン飲料には利尿作用があり、体内の水分バランスが崩れやすくなります。また、カフェインは胃酸分泌を促すため、胃もたれや胸やけを起こしやすい人にとっても、カフェインレス飲料は安心です。

カフェインの影響を受けやすい人とは?

すべての人がカフェインに強いわけではありません。カフェインの影響を受けやすいのは以下のような人です。

・ カフェイン感受性が高い人:少量のカフェインでも動悸や手の震え、焦燥感が出ることがあります。

・ 睡眠に悩みがある人:不眠や中途覚醒がある方は、夕方以降のカフェイン摂取を控えると、睡眠の質が改善されることがあります。

・ 妊娠中・授乳中の人:胎児や乳児への影響を考慮して、カフェイン摂取を1日200mg以内に抑えることが推奨されています。デカフェは安心して楽しめる選択肢のひとつです。

・ ストレスを抱えている人や感情が不安定な人:交感神経が過剰に働くと、自律神経のバランスが乱れやすくなります。カフェインを減らすことで、神経の過剰刺激を避け、落ち着いた心の状態を保てるようになります。

・ 子どもや高齢者:カフェインの代謝能力が低い子どもや高齢者も、影響を受けやすい層です。麦茶やハーブティー、ルイボスティーなどのノンカフェイン飲料が適しています。

カフェインレスを楽しむための工夫

「やめる」のではなく、「置き換える」のがカフェインレス生活を続けるコツです。

・ コーヒーをデカフェコーヒーや穀物コーヒーにする
・ 紅茶をルイボスティーやカモミールティーなどのハーブティーにする
・ 炭酸系のカフェイン入り清涼飲料はノンカフェイン炭酸水にする

最近は、コンビニやカフェチェーンでもカフェインレスの選択肢が増えているので、気軽に取り入れやすくなっています。

まとめ

カフェインレス生活は、ただ「カフェインを避ける」だけのものではありません。睡眠の質の向上、ストレス軽減、健康促進など、多くのメリットが期待できます。
「最近なんとなく疲れがとれない」「夜にぐっすり眠れない」という方は、まずは一日一杯だけでもカフェインレスの飲み物に置き換えてみましょう。
心と体が少しずつ整っていくのを感じられるかもしれません。

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