人間ドックの聴力検査|結果の見方や異常時の対処法を解説

コラム

人間ドックでは、血液検査やレントゲンだけでなく「聴力検査」も行われます。しかし、「どんな検査なの?」「結果の見方がよく分からない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、人間ドックの聴力検査の内容や結果の見方、異常が出たときの対処法についてわかりやすく解説します。

人間ドックで行う聴力検査とは



人間ドックの聴力検査は、音がどの程度聞こえているかを調べ、耳の異常や聴力低下を早期に発見することを目的としています。加齢による変化だけでなく、生活習慣や病気が原因で聴力が低下することもあるため、定期的なチェックが大切です。

聴力検査の方法

一般的には、ヘッドホンをつけて「ピッ」「ブー」といった音を聞き、聞こえたらボタンを押す方法で行われます。音の高さ(周波数)と大きさ(音量)を変えながら、どこまで聞き取れるかを測定します。短時間で終わり、痛みもない検査です。

検査でわかること

この検査では、左右それぞれの耳の聞こえ方の違いや、特定の音域が聞き取りにくくなっていないかがわかります。自覚症状がなくても、初期の聴力低下が見つかることもあります。

結果の見方と基準値

聴力検査の結果は、周波数ごとに「何デシベル(dB)で聞こえたか」で示されます。数値が小さいほど、より小さな音まで聞こえていることを意味します。

一般的な基準

多くの人間ドックでは、以下の基準を正常範囲としています。
 1,000Hz:30dB以下
 4,000Hz:40dB以下
範囲を超える場合は、「要再検査」「要精密検査」などの判定がつくことがあります。

判定の種類

人間ドックでの判定結果は、以下のように分けられます。
 異常なし:基準値内で問題なし
 軽度異常:日常生活に大きな支障はないが、経過観察が必要
 要精密検査:専門医で詳しい検査が必要
軽い異常でも、放置すると進行することがあるため注意が必要です。

異常が出たときの原因と対処法

聴力に異常が出る主な原因

 加齢性難聴:年齢とともに耳の中の音を感じ取る細胞が少しずつ衰え、高い音から聞き取りにくくなるのが特徴です。
 騒音によるダメージ:大きな音を長時間聞き続けると、耳の中の細胞がダメージを受け、聞こえづらくなります。
 耳垢の詰まり:耳垢がたまって耳の穴をふさいでしまうと、音が奥まで届きにくくなり、一時的に聞こえが悪くなります。
 耳の病気:中耳炎では音を伝える部分に炎症が起き、聞こえにくくなります。内耳の病気では、音を感じ取る働き自体が弱まり、めまいや耳鳴りを伴うこともあります。
 ストレス:強いストレスや血流の悪化は、耳の中の細い血管の流れを妨げ、音を感じ取る細胞の働きを低下させることがあります。睡眠不足や冷え、運動不足なども影響します。
「要精密検査」と書かれていた場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。詳しい聴力検査や耳の状態を調べ、原因に合わせた治療や対応を行います。耳垢が原因であれば、除去するだけで改善することもあります。

日常生活の中でできる対処法

聴力検査で異常が出たときは、以下のような対処を行ってみましょう。
 イヤホンやヘッドホンの音量を下げる:音量は「周囲の音がかすかに聞こえる程度」が目安です。連続使用は1時間以内にし、こまめに耳を休ませましょう。
 大きな音の環境では耳栓を使う:大きな音が聞こえる環境では、市販の耳栓やノイズ低減タイプのイヤーマフを使うとダメージを減らせます。
 睡眠をしっかりとる:睡眠不足は、耳の血流や神経の働きを低下させます。毎日6〜7時間以上を目安に、質のよい睡眠を心がけましょう。
 血流を良くするために軽い運動を取り入れる:ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、全身の血流を改善し、耳の中まで酸素や栄養を届けやすくします。
 耳の違和感を感じたら早めに受診する:「聞こえにくい」「詰まった感じ」「キーンと音がする」などの症状は、早期対応で改善するケースも多くあります。自己判断で放置せず、耳鼻咽喉科で原因を調べてもらいましょう。

まとめ

人間ドックの聴力検査は、耳の健康状態を知る大切なチェック項目です。自覚症状がなくても、検査によって早期の異常が見つかることがあります。結果の数値や判定をしっかり確認し、異常があれば放置せずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。日頃から耳を大切にする生活を心がけることが、聞こえを守る第一歩になります。

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