ラジオ体操は理にかなった運動だった!理由を紹介

コラム

ラジオ体操は、子どもの頃、夏休みに近所で行った記憶がある人も多いと思います。
また、会社の朝礼で行うという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
国民的体操のラジオ体操ですが、実はとても理にかなっている運動なのです。ここでは、その理由を紹介していきます。

ラジオ体操の構成


ラジオ体操には、第1と第2がありますよね。ラジオ体操第1は、「いつでも」「どこでも」「だれでも」行える一般向けの体操で、姿勢と呼吸を整えることがおもなテーマです。老若男女が対象なので運動強度は低めとなっています。一方、ラジオ体操第2は、職場向け、青年・壮年層向けに作られているので、労働に必要な筋肉を鍛える構成になっているのです。第1よりも運動強度が高く、強くしなやかな体を作る目的があります。13の動きで構成されていて、所要時間は3分ほど。ラジオ体操の運動強度は、ラジオ体操第1で4.0メッツほどと言われていて、卓球やパワーヨガと同レベル。ラジオ体操第二だと4.5メッツで、テニスや水中歩行と同レベルです。どちらもバレーボールやゴルフ、ヨガよりも運動強度は高く、意外とハードな体操なのです。

ラジオ体操の効果

 ラジオ体操の一つ目の効果は、姿勢改善です。ラジオ体操第一は、3分ほどの運動の中で、頭のてっぺんから、前後、左右、上下とひと通り身体を動かすように作られていて、とてもバランスがとれています。普段使わない背筋に力を入れるような動きを、体操の中では何回も行うので、椎間板あたりを支える筋肉がトレーニングされ、姿勢がしっかりしてくるのです。ラジオ体操をやっている方は、姿勢がいいねと言われることが多いそうで、身体の中心がしっかり、体幹が鍛えられているということです。
 二つ目の効果は、基礎代謝が上がるということです。機械化した現代の生活の中で、身体を動かすことが少なくなってしまいますよね。身体がこわばり代謝が衰え、身体のあちこちに不調が現れてきます。良くないエネルギーが溜まってしまいます。それが糖尿や高血圧、心臓病といった現代病の大きな要因を作っているようです。しかしラジオ体操という運動習慣が身についてくると、エネルギー代謝がかなり良くなります。ラジオ体操は身体を目覚めさせ、メンテナンスをする役割があるということがわかりますね。

ラジオ体操を行うコツ

ラジオ体操を行う際、全力で行えば良いというわけではなく、効果を出すために3つのコツがあります。まず1つ目は、「あまりがんばって力まない」ということです。力が入ると筋肉は硬くなってしまい、血行が良くならないのです。そのため、なるべくのびのびと柔らかく行うことがポイントです。2つめのコツは、「呼吸を止めない」ことです。ゆっくり吸ったら吐いて、吸ったら吐いてを繰り返しながら、ラジオ体操を行いましょう。3つ目はのコツは、なるべく「音楽を味わいながら」行うことです。音楽を味わうと、精神的にリラックスできます。聴き流すではなく、音楽を意識することで、毎日楽しんで継続することができます。また、ラジオ体操の音楽はおだやかに流れているので、先述した「力まない」「呼吸を止めない」を助けてくれる役割もあるのです。

まとめ

ここまで、ラジオ体操が理にかなっている理由や、正しい方法を紹介してきました。長い間国民の健康を支えてきた体操というだけあって、とても理にかなった構成になっていることがわかりましたね。第一と第二を合わせても6分ほどで完了するので、ぜひ毎日続けてみてはいかがでしょうか。

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