フルーツは太らない!?その秘密とは?

コラム

フルーツは甘いし糖質が多くて太るのでは?と考えている人も多いのではないでしょうか?
また、フルーツの糖質の種類は脂肪になりやすいと聞いたことがあるという人もいると思います。
しかし、実はフルーツは太りにくい食材なのです!今回はその理由を紹介していきます。

フルーツと砂糖の糖質は種類が違う

 実は、フルーツと砂糖の糖質ではそれぞれ種類が違います。フルーツの糖質は果糖であり、砂糖の糖質はブドウ糖です。
果糖やブドウ糖は単糖類ですので、これ以上消化は必要ありません。そして、ブドウ糖に比べると、果糖は吸収が遅い糖質なのです。
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を表しているので、果糖は血糖値とは関連していません。つまり、果糖は血糖値を上げにくい糖質ということになります。
また、果物には食物繊維が多く含まれています。食物繊維は糖の吸収を穏やかにしてくれる効果があります。急激な血糖値の上昇を抑制することができるので、太りにくい食材なのです。
 また、果物に含まれるフラクトオリゴ糖は糖として吸収されないことがわかっています。フラクトオリゴ糖は難消化性のオリゴ糖です。
難消化性とは、その名の通り胃や小腸で消化吸収されず、そのまま大腸まで届くことにより血糖値を上げないので脂肪になりにくい糖質です。また、大腸にいる善玉菌の餌になり、腸内環境も整えてくれるのです。

ダイエット効果がある果物の栄養

 ダイエット効果のある一つ目の栄養素はビタミンAです。ビタミンAには、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあり、肌の調子を整えてくれます。
ダイエットは、慣れないうちは肌の調子が悪くなりがちです。ビタミンAに変わるβ‐カロテンやリコピンを十分にとることで、肌の調子を整えやすくなるのです。
 二つ目の栄養素は、ビタミンB群です。ビタミンB1は糖質の代謝、ビタミンB2は脂質の代謝、ビタミンB6はタンパク質の代謝をサポートしてくれます。
ビタミンB群が不足すると、結果的に中性脂肪が蓄えられやすくなったり、筋肉がつきにくくなったりするのです。
筋肉量は、安静時のエネルギー消費のことである基礎代謝に影響してしまいます。筋肉が減少すれば基礎代謝も低下して、痩せにくくなってしまうので、大切な栄養素です。
 三つ目の栄養素は、ビタミンCです。ビタミンCには、脂肪細胞がエネルギー源のブドウ糖を取り込むのを防ぐという効果があります。
さらに、細胞の代謝を高めることで余分なエネルギーの蓄積を防ぐこともできます。ビタミンCを十分にとることで、痩せにくくなるのを防ぐことができるのです。
 四つ目の栄養素は、ビタミンEです。ビタミンEには、血流を促すことで代謝を高める働きがあります。結果的に痩せやすい身体づくりに役立つ栄養素なのです。
ただし、ビタミンEはアボカドのような高カロリーなフルーツに含まれている傾向があり、ビタミンEを意識的にとろうとすることで、結果的にカロリーをとりすぎる心配があるためほどほどにしておくことが必要です。
 五つ目の栄養素は、食物繊維です。食物繊維は、比較的早く満腹感を得られるうえに体内に残りやすいため、食べすぎの防止に役立つ栄養素です。
また、インスリン分泌のバランスを保つことで、結果的に脂肪の蓄積を抑える働きもあり、ダイエット中には必ず摂取したい栄養素でもあります。

まとめ

 ここまで、果物が太らない理由やダイエット効果、栄養素について紹介してきました。しかし、果物を食べる人は年々減少しているそうです。
健康にとても良いこともわかっているので、ぜひ積極的に摂取し、ダイエットや美容に役立ててみてはいかがでしょうか。

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