「ドライアイ」にはしっかりセルフケアを!

コラム


パソコンやスマホの普及とともに、ドライアイの症状を抱えている人が増えています。
今回は、ドライアイの原因や症状・予防方法などについて解説します。単に「目が乾いているだけ」と放置せず、しっかりセルフケアをしてあげましょう。

ドライアイとは

ドライアイとは、「乾燥性角結膜炎」とも呼ばれ、目を守るための「涙」がその役割を十分に果たせていない状態をいいます。涙が十分に機能しないため、角膜(黒目)や結膜(白目)が乾燥し、傷つくこともあります。
慢性的なドライアイの症状は、長期にわたって不快感を引き起こし、生活の質を低下させる疾患とされています。

涙と瞬きの重要な働き

涙は以下のとおり目を守る「バリア」として働いています。

● 眼球表面全体をおおって目を保湿する
● 目の表面に栄養を与える
● 角膜に酸素を与える
● 機械的刺激や細菌やウイルスなどの感染から目を守る
● ゴミなどを洗い流す

まばたきをせずに目が開いたままになっていると、涙は目の表面からどんどん蒸発していきます。まばたきは涙と同様に、目の乾燥を防ぐ重要な役割を果たしています。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は「目が乾く」だけではありません。ドライアイでは、以下のような症状がみられます。

● 目がゴロゴロ・くしゃくしゃする
● 目が重い
● 目が開けづらい
● 目が疲れる
● 目が赤くなる
● かすみ目
● 風にあたると涙がでてくる

放置していると、さらに「目が痛い」「目を開けていられない」などの症状が現れることもありあます。

原因

ドライアイの原因には「涙の分泌量低下」と「涙の過剰な蒸発」の2つがあります。

涙の分泌量が低下する原因
● 加齢:涙腺が委縮して涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下
● ストレスや緊張
● コンタクトレンズの使用:角膜の知覚が鈍感になって涙の反射性分泌が減少
● シェーグレン症候群:原因不明の自己免疫疾患

涙が蒸発しすぎる原因
● パソコン・スマホ:まばたきの回数減少
● エアコン:冷暖房による室内乾燥
● マイボーム腺:涙の表面の油分を分泌するマイボーム腺がつまると油分が不足し、涙が蒸発しやすくなる

このようにして起こったドライアイは、放っておくと角膜の表面に無数の傷がつき、視力の低下につながる恐れもあります。

ドライアイのセルフケア

普段の生活の中で少し気を配っているだけでも、ドライアイの予防は可能です。まずは、「意識を向ける」ことから始めましょう。

● まばたきを意識的に:パソコンやスマホを集中して見ている時は、まばたきの回数が少なくなっています。涙の分泌を促すことを意識して、まばたきの回数を増やしましょう。また、パソコンの画面は目線より下になるように設置しましょう。涙の蒸発を抑えるためにも有効です。
● 目を休ませる:パソコン作業中は、例えば1時間ごとに休憩を入れるなどして、目を休ませる時間を作るようにします。
● 加湿:エアコン使用時には加湿器も使用するなど、室内の乾燥に気をつけ湿度を保つよう環境を整えましょう。
● 目薬を使う:目の乾きを感じたら、防腐剤の入っていない目薬で目に潤いを与えるようにします。市販の目薬を使う場合は、涙に近い成分で作られた「人工涙液」を選ぶとよいでしょう。
● 目を温める:温めたタオルなどをまぶたの上に乗せて休憩するのも効果的です。マイボーム腺のつまりが改善して油分が十分に補給されるようになるため、涙が蒸発しにくくなります。

まとめ

ドライアイはただ「目が乾いているだけ」と軽視されがちですが、そのままにしていると角膜を傷つけたり、場合によっては角膜の病気や視力低下につながる恐れもあります。
とくに、仕事でパソコンを長時間使用しているという人は、毎日の生活の中にドライアイのセルフケアをとり入れていきましょう。

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