2015.12.28

人間ドックで受けておきたい検査項目は年齢によって変わる!?

人間ドックで受けておきたい検査項目は年齢によって変わる!?ヘルシンク

人間ドックまめ知識

人間ドックは幅広い検査項目を自由に組み合わせる、いわば健康診断の高精度拡大版です。
生活習慣病にまつわる部分に焦点を当てた広範囲な「基礎ドック」
がん、脳血管疾患、心疾患などの特定分野に特化した「専門ドック」
人間ドックはこの2種類に大別できます。
気になる症状があればもちろん専門ドックになるのでしょう。しかし、残念ながら病気と言うものはなかなか自覚に至らないものです。
だからこそ初期段階での発見に人間ドックが必要になるので、年齢別に受けておきたい検査項目を把握して病気に備えることをおすすめします。

専門ドックについてはまた別にご紹介します。今回はまず基本的な人間ドックの検査項目と、年代ごとに調べるべき項目を把握しましょう。

人間ドック、どんな検査項目があるの?

■ 人間ドックの基礎的検査項目

・ 身体計測
・ 聴力・視力検査
・ 血液検査
・ 眼底検査
・ 眼圧検査
・ 問診
・ 尿検査
・ 便潜血検査
・ 胸部エックス線検査
・ 腹部エックス線検査(上部・下部)
・ 心電図検査
・ 腹部超音波検査
・ 肺機能検査
・ 腫瘍マーカー検査
・ MRI検査
・ MRA検査
・ 頸動脈超音波検査(エコー検査
・ 頭部CT検査

人間ドックでは胃カメラを飲むと思われがちですが、人間ドックのこの基礎項目にある「腹部エックス線検査」がまず前段階として設定されています。
胃カメラは受診者も担当者も双方に負担が大きいので、予備検査が不可欠なのです。なお、一般のクリニックで胃カメラ検査を受ける場合の費用モデルは、胃カメラ検査のみで3、000円から4,000円。胃カメラと検体検査で8,000円から12,000円、胃カメラと内視鏡治療で12,000円から16,000円です。

年代で見る病気リスクと受けるべき検査項目

日本人の病気死亡率を見てみると、全年齢で死因の病気としてトップに上げられる悪性新生物の割合が格段に伸びるのが30代です。
20代後半の339ポイントと30代前半の802ポイントでは倍以上に増えています。
こうした側面から受けるべき人間ドックの検査項目を考えてみましょう。

■ 30代の検査項目

・ 空腹時血糖値
・ 血中脂質
・ 胃や十二指腸の状態
・ r-GTP(肝臓や腎臓の状態を見る数値)
30代は生活習慣病のリスクが拡大する年代なので、これらの検査項目は必ず選ぶようにして下さい。ここまでが基礎検診です。
・ 上部消化管X線検査
・ 腹部超音波検査
上部消化管X線検査ではバリウムを飲んで消化管に行き渡らせ、撮影します。

■ 40代の検査項目

・ 腹部超音波検査
・ 基礎検診の空腹時血糖値、血中一室、r-GTPに注意を払うこと
・ 上部消化管X線検査
・ 便潜血検査
40代に入ると30代よりさらに糖尿病リスクが上昇します。
糖尿病は慢性疾患として長期療養と悪化が予期される病気なので、発病以前の予防に力を注ぐことをおすすめします。

■ 50代の検査項目

・ 基礎検診で血糖値や肝機能および血中脂質に注意
・ 腹部超音波検診で肝臓、胆のう、前立腺に注意のこと
・ ホルタ―型心電図検査
・ 負荷心電図検査
50代になると生活習慣病に並んで心疾患のリスクが増大します。自覚症状のあるなしに関わらず心電図検査を受けるようにしましょう。

■ 60代の検査項目

・ CT検査(胸部)
・ 基礎検診で血糖値や肝機能値、血中脂質に注意のこと
・ MRI検査+PET検査+腫瘍マーカー(PSA)
60代に入ると成人病、悪性新生物などあらゆる病気のリスクがうなぎ上りになります。総合的に全身を細かく診察していかなければならないので、脳から各部位のがんまでまとめてチェックできる全身のスクリーニングを必ず組み込んで下さい。

女性の場合はこのほかに乳がん検診のマンモグラフィを付け加えたり、胃部不快感のある方は胃部X線検査を胃部内視鏡検査に切り替えたりといった変更も可能です。
目に不安がある方は眼底検査、眼圧検査。お腹に不安がある方は便潜血検査、腹部超音波検査。呼吸に不安がある方は肺機能検査など、ご自分の身体とよく話し合って検査項目を選ぶといいでしょう。

全ての年代で人間ドックには問診が含まれますが、自分の身体を誰よりも知っているのは「本人」なのです。
問診によって検査では数値化されなかった病変が見つかるケースもあるので、日ごろから気になっている症状、質問したいポイントをなるべくまとめてから検査に向かうことをおすすめします。