デスクワークは病気リスクが高くなる!

コラム

座ったままパソコン作業や事務作業をするデスクワークが、最近増えてきていますよね。座った姿勢は、思った以上に私たちの体に負担がかかっていて、病気のリスクが高くなるのです。ここでは、デスクワークの危険性や対策などを紹介しています。

日本人は世界一座っている人種

 実は、世界で一番座っているのは日本人だと言われています。世界20カ国平均の座る時間は、1日に約5時間とされています。しかし日本人は、1日に平均7時間も座って過ごすのだそうです。これは、日本の長時間労働が原因となっています。座っている体制は人体に負担を掛けており、1時間座り続けると22分寿命が短くなるとされています。座っている時間が1日4時間未満の人と、1日11時間以上の人を比較すると、死亡リスクは40%も増加することがわかっています。

なぜ座り続けることが危険なのか

 座り過ぎによる健康被害は近年問題になっており、WHOでも座り過ぎに対して警鐘を鳴らしています。ではなぜ、座り続けることが危険なのでしょうか。それは、やはり血流が悪くなるからです。実は、人間の筋肉の約70%は下半身に集中しています。そのため、足が動かないと血流が悪くなってしまうのです。下半身が動かないことで全身の血行が停滞し、代謝機能が低下してしまいます。
 長時間のデスクワークの積み重ねは、内臓や内分泌系にも支障が出てきてしまうことがわかっています。その結果、糖尿病や脳梗塞、がん、高血圧、心疾患など病気になってしまう危険性が高まります。また、うつ病気や認知症など脳の病気になるリスクも高まるのです。

デスクワークの対処法①立って歩く


 仕事上デスクワークは避けられない人も多いですよね。しかし、少し気をつけるだけで全身の血行を良くすることができます。ここからは、デスクワークの対処法を紹介しています。
 ひとつ目は、デスクワーク中でもこまめに立ったり歩いたりするということです。トイレに行ったり、コピーを取ったり、資料を取りに行ったりと、歩くための用事を作ることがおすすめです。そうすることでフットワークが軽くなり血流も良くなるので、座りっぱなしのリスクを回避できます。30分に1度立ち上がることが理想で、最低でも1時間に1度は立って歩くようにしましょう。長く歩く必要はなく、トイレやコピーを取りに行く程度の歩行で十分です。

デスクワークの対処法②ストレッチ


 デスクワーク中でも取り入れられる気軽なストレッチで、血行を良くすることも良いでしょう。全身に血液を巡らせるためには、首回りをストレッチすることがおすすめです。ゆっくりと前後左右に傾けてから、一周回します。筋が伸びるのを感じながらストレッチしてくださいね。とても気持ちいいですし、血行が良くなりコリも軽減します。
 座ったままできる足のストレッチも紹介します。やり方は簡単。足の爪先を上げ下げし、これを10回程度繰り返すだけです。気づいたときにできるので、積極的に行ってみてください。足の浮腫予防にもなるのでおすすめです。

デスクワークの対処法③水分補給

 実は、こまめに水分補給をすることが血行を良くすることにとても必要なのです。水分を摂ると血液量が増えるため、血の巡りがよくなります。緑茶やコーヒーなどのカフェインは避けて、お水や経口補水液がおすすめです。カフェインは眠気をとばしてくれますが、利尿作用があるので摂り過ぎはかえって脱水になってしまいます。ほどほどを意識してください。

まとめ


 ここまで、デスクワークの危険性や対処法を紹介してきましたがいかがでしたか?座りっぱなしは、思った以上に病気のリスクが高いことが分かりました。しかし、ストレッチや水分補給など、ちょっとした意識でリスクを簡単に回避することができるので、ぜひ試してみてください。

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