ストレートネックとは?原因や予防・改善方法をご紹介

コラム

スマホやパソコンを使う機会が多く、「首や肩のコリがひどい」「めまいや頭痛がする」といった症状があれば、それは「ストレートネック」が原因なのかもしれません。
今回は現代病ともいわれるストレートネックの原因や予防・改善方法について解説します。

ストレートネックとは?


ストレートネックとは、本来は前方へ緩やかに弯曲(カーブ)しているはずの首が、真っ直ぐに固まってしまった状態をいいます。スマホの長時間使用が原因となることが多く、「スマホ首」とも呼ばれます。
大人の頭はおよそ5〜6㎏(体重の約10%)の重さがあるといわれています。通常は首が弯曲していることによって、重さは分散され衝撃を和らげることができています。
ですが、ストレートネックになると、頭の重さが分散されず、首の側面や前方の筋肉にも大きな負担をかけることになります。その結果、首の痛みだけではなく、様々な症状を引き起こしてしまいます。

症状

ストレートネックの主な症状は、以下のとおりです。

首・肩のコリや痛み
手のしびれ
頭痛
めまい
吐き気

原因

ストレートネックの原因となりうる以下の習慣がある場合は、すぐにでも改善に努めましょう。

長時間のスマホ・パソコン操作、デスクワーク
同じ姿勢での読書やゲーム
頭の位置が高すぎる枕の使用

ストレートネックの改善・予防方法


自宅でできる簡単なストレッチと予防法をご紹介します。

ストレッチ・体操

● あご押し体操
最初に頭を極力前に突き出し、そこから水平にスライドさせるようにしてゆっくりと後ろに引いていきます。その後、元のまっすぐな位置に戻します。この動きを1セットとして5回程度行いましょう。頭のみ、水平に動かす事を意識してください。

● 首を傾けるストレッチ
姿勢を正して正面を向きます。頭の重さを利用するようにしてゆっくりと首を右に傾けます。その後、左側へも同じように傾けます。交互に5回行いましょう。

● 首を回すストレッチ
姿勢を正して正面を向きます。そこから顔をゆっくり右へ回転させ、顔面が肩の上にある位置で止め5秒間キープします。その後、左も同様に5回ずつ行います。

ストレートネックの予防

● スマホやパソコンの長時間使用を避ける
ストレートネックの一番の原因は、スマホやパソコンの長時間使用だといわれています。休憩をはさむ等して、長時間連続しての使用はできる限り避けましょう。

● 同じ姿勢で長時間過ごさない
同じ姿勢を長い間続けていると、血行不良や筋肉の硬直が起こります。デスクワーク中は少なくとも30分に1回は立ち上がる等して体を動かしましょう。長時間の運転も同じです。適度に休憩をはさんで、体をリラックスさせましょう。

● デスクワークの環境を整える
骨盤を立てて深く腰掛けるようにしましょう。椅子の高さは、肘の角度が90度以上、足が地面につくように調整します。パソコンのディスプレイは、目線が水平よりもやや下(首を下に曲げなくてもよい程度)になるように高さを合わせましょう。

● 体にあった枕を選ぶ
枕が高すぎると、首を常に下に曲げた状態となり、ストレートネックの原因になってしまいます。また、柔らかすぎる枕も頭部を安定させようとして、首が常に緊張した状態になります。ストレートネック防止用の枕も販売されているので、自分の体に合った枕を探してみるのもよいですね。

まとめ


スマホやパソコンを使用するのがあたり前になった現代では、多くの人がストレートネックになるリスクを抱えています。
日頃から正しい姿勢を心がけ、適度に体を動かしつつ、ストレートネックの予防に努めましょう。

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