バリウムが出ないときの対処法|原因と注意すべき症状を解説
胃のX線検査(バリウム検査)を受けた後、バリウムがなかなか出てこないと不安を感じる方は多いでしょう。バリウムは腸内で固まりやすい性質があるため、検査後は速やかに排出することが大切です。本記事では、排出が遅れる原因と対処法、受診の目安となる症状を解説します。
バリウムが出ない原因

水分不足
水分が少ないと、バリウムが腸内で固まりやすくなる可能性があります。検査前後は食事制限があるため、水分摂取量が減りやすい状態です。バリウムの排出を助けるためにも、検査後は意識して水分を補給することが大切です。
腸の動きが弱い
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう=腸が内容物を押し出す動き)が弱いと、バリウムが停滞しやすくなります。普段から便秘がちな方や、運動不足の方は排出に時間がかかることがあります。
下剤の効果が弱い・合っていない
下剤の効き目は、体質によって個人差が大きいのが実情です。処方された下剤が十分に効かない場合、バリウムの排出が遅れることがあります。効果を感じられないときは、自己判断で量を増やさず、検査を受けた医療機関に相談することが望ましいです。
食事量が少ない
食事量が少ないと腸への刺激が減り、腸の動きが鈍くなりやすいとされています。検査前後に食事制限が続くことも、排出の遅れに影響する要因の一つと考えられています。
バリウムが出ないときの対処法

水分をこまめにとる
水分補給はバリウム排出の主要な手段の一つです。医療機関の指示に従い、通常より多めにこまめに水やお茶をとるようにしましょう。適切な量には個人差があるため、体調に合わせて無理のない範囲で続けることが大切です。
軽く体を動かす
軽いウォーキングなど、体を動かすことで腸の動きが促されることがあります。散歩程度の軽い運動で十分です。
食物繊維を意識する
バリウム排出の主役は、水分・下剤・軽い運動です。食物繊維の摂取はあくまで補助的な役割にとどまります。野菜や果物など食物繊維を含む食品は腸の動きを助けるとされているため、消化の良い食事をとりながら普段の食生活に戻していくことが自然な流れです。
再度下剤を使う(医師の指示内で)
対処を行っても排出されない場合は、追加の下剤が必要かどうか医師に確認することが大切です。自己判断での追加服用は避け、医療機関に相談することをおすすめします。
注意が必要な症状(受診の目安)

2〜3日以上出ない
検査から2〜3日が経過してもバリウムが出ない場合は、医療機関の受診を検討してください。検査後はバリウムが混じった白っぽい便が出るのが通常の経過ですが、それが見られない場合や、便が硬い・腹部に違和感があるといった変化にも注意が必要です。バリウムが腸内で固まると、腸閉塞(ちょうへいそく=腸が詰まる状態)を引き起こすリスクがあります。
強い腹痛や張りがある
腹部に強い痛みや張りを感じる場合は、早めに受診することが望ましいです。腸の異常が疑われることがあります。
吐き気・嘔吐がある
吐き気や嘔吐が続く場合は、消化器系のトラブルが起きている可能性があります。症状が改善しない場合は、医師に相談してください。
血便や黒い便が出る
バリウム検査後は白っぽい便が出るのが通常の経過です。そのため、黒い便や血が混じった便が見られた場合は、消化管に別の問題が生じている可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。
バリウムを早く出すための予防ポイント

検査後すぐに水分をとる
検査が終わったら、早めに水分補給を始めることが大切です。帰宅後もこまめに水分をとることが排出を助けます。
指示された下剤は必ず服用する
検査後に渡される下剤は、バリウムを速やかに排出するために処方されます。飲み忘れがないよう注意しましょう。
無理な食事制限をしない
検査を終えたら、消化の良い食事から通常の食生活に戻すことで、腸の動きが回復しやすくなります。
まとめ
バリウム検査後にバリウムが出ない主な原因は、水分不足・腸の動きの低下・下剤の効果不足などです。排出には水分補給・下剤の服用・軽い運動が主な手段となります。2〜3日経過しても排出されない場合や、腹痛・嘔吐・黒い便・血便などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。

