大腸の働きをわかりやすく解説|乱れる原因と整え方

コラム

大腸は、食べ物の消化が終わった後の「仕上げ」を担当する大切な臓器です。便を作るだけでなく、水分の調整や腸内環境の維持などを通して、私たちの健康に深く関わっています。
本記事では、大腸の働きと乱れる原因、整え方をわかりやすく解説します。

大腸とは?

大腸は小腸の後につながる消化管で、消化の最終段階を担う臓器です。全長は約1.5メートルあり、「盲腸・結腸・直腸」の3つの部分で構成されています。
大腸は、小腸で吸収できなかった食べ物のカスや食物繊維などの水分調整をおこない、最終的に便として体外へ排出します。

大腸の主な3つの働き

水分を吸収して便を作る

大腸のもっとも大きな働きは、水分を吸収して便の形を整えることです。小腸から送られてくる内容物は、まだ水分が多く、ドロドロした状態です。
大腸では余分な水分やミネラルを吸収し、便の硬さを調整します。この働きが弱まると水分が吸収されすぎて便秘になったり、逆に吸収が足りずに下痢になったりします。

腸内細菌とともに発酵をおこなう

大腸の中には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌と呼ばれる多くの腸内細菌がすんでいます。これらの細菌は、食物繊維などの消化されにくい成分を発酵させ、体に役立つ物質を作り出します。
発酵によって生まれる短鎖脂肪酸は、腸の粘膜を守ったり、腸の動きを助けたりする働きがあります。腸内環境が整っていると、大腸はスムーズに働きやすくなります。

体に不要なものを排出する

大腸は体にとって不要になったものを、便として体外に排出する役割を担っています。
腸の動きによって便が直腸に送られ、ある程度たまると便意が起こり、排便が行われます。この排出機能がうまく働かないと、便秘や下痢、腹部の張りなどの不調が起こりやすくなります。

大腸が乱れる3つの原因

食生活の乱れ

食生活は、大腸の働きに大きな影響を与える要素のひとつです。食物繊維が不足すると、便のかさが減って腸を刺激しにくくなり、腸の動きが弱まります。その結果、便秘になりやすくなります。
また、脂っこい食事や加工食品、甘いお菓子などをよく食べる場合、腸内の悪玉菌が増えるため腸内環境が乱れがちです。偏った食事を続けると、大腸は本来の働きを十分に発揮できなくなります。

自律神経の乱れ

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経の影響を強く受けます。ストレスや疲労などで自律神経が乱れると、腸の動きが鈍くなって便秘になったり、逆に活発になりすぎて下痢になったりすることも。精神的な負担が、そのまま大腸の不調として現れることは少なくありません。

生活リズムの乱れ

睡眠不足や夜更かしなどで体内リズムが乱れると、自律神経にも悪影響を与えるため、大腸の機能が鈍くなります。
また、運動不足になると腹筋や腸の動きが弱まり、便を押し出す力が低下します。デスクワーク中心の生活や体を動かす機会が少ない人ほど、便秘になりやすい傾向にあるため、注意が必要です。

大腸の働きを整える方法

食事を見直す

大腸の働きを整えるためには、まず食事の内容を見直すことが大切です。野菜、きのこ、海藻、豆類、果物など、食物繊維を多く含む食品を意識してとりましょう。
水溶性食物繊維は便をやわらかくし、不溶性食物繊維は便のかさを増やして腸を刺激します。両方をバランスよくとることで、腸の動きが整いやすくなります。

生活習慣を整える

起床・就寝時間をなるべく一定にし、規則正しい生活を心がけることも重要です。特に朝は腸が動きやすい時間帯なので、朝食後にトイレに行く習慣をつけると、排便リズムが安定します。
また、夜更かしや睡眠不足を避けてしっかりと休息をとることで、自律神経のバランスが保たれ、大腸の働きが整います。

軽い運動を取り入れる

ウォーキングやストレッチ、体操などの軽い運動は、腸の動きをサポートします。特に腹部を動かす動作や腹式呼吸は腸を刺激し、便の排出をスムーズにしてくれます。
無理な運動をする必要はありません。毎日少し体を動かす習慣をつけることが、大腸の働きを整える近道です。

まとめ

大腸は、水分の調整や便の形成、腸内環境の維持という大切な役割を担っています。大腸の健康を守るためには、食物繊維や発酵食品を意識した食事、規則正しい生活、適度な運動とリラックスが欠かせません。毎日の小さな習慣を見直すことが、大腸の働きを整え、体全体の健康につながります。
なお、不調が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

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