更年期障害を乗り切る方法!【男女別】

コラム

 眠れない、イライラしやすい、疲れやすい、心臓がバクバクするなどの症状が現れる更年期障害。ホルモンバランスが変わりやすい女性に起こりやすいと言われてきましたが、最近では男性にも起こるということがわかっています。ここでは、更年期障害についての症状や乗り切る方法を男女別に紹介しています。

女性の更年期障害

 女性更年期障害の原因は、閉経の前後に女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減少することだと言われています。症状としては、発汗やめまい、頭痛、不眠、ほてった感覚、冷え、疲労、不安、イライラ、めまい、動悸、息切れ、憂うつ感などがあります。とくに、ほてった感覚や発汗はホットフラッシュと呼ばれていて、急にからだが熱くなり汗が止まらなくなります。これは、女性特有の症状と言われています。これはエストロゲンの減少が自律神経に影響を及ぼすことで起こると言われています。
 身体に表れる症状として閉経は最もわかりやすいです。閉経の前から生理不順が多くなることもあるので、気づきやすいことも特徴です。女性ホルモンのエストロゲンには、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を予防し、骨を丈夫にするという働きがあります。そのエストロゲンが減少してしまうと、心臓病や高血圧、骨粗しょう症が起こりやすくなるため、閉経後の体の変化には注意が必要です。

男性の更年期障害

 更年期障害は女性に多いとされてきましたが、最近男性にも似たような症状が現れることがわかってきました。男性の場合は加齢によって男性ホルモンのテストステロンというものが減少していき、そのことが原因だと言われています。初期症状としては、手足の冷え、イライラ、動悸、息切れ、不眠などが見られます。また、男性の更年期障害に多い症状として、疲労感や倦怠感があります。加齢のせいで疲れがとれにくくなっただけでなく、実はホルモンも関係していたのです。また、気力や意欲が沸かなくなったり、性欲の低下がみられたりします。
 身体に表れる変化として、男性ホルモンのテストステロンが減少することで、前立腺肥大症を起こしやすいことがわかっています。その影響で排尿障害になりやすくなります。例えば、排尿に時間がかかったり、勢いがなくなったり残尿感が気になったりというような症状です。また、テストステロンは発毛と関係があるので脱毛が気になる人もいるとのことです。

更年期障害を乗り切る方法⓵ストレスの緩和

男女共に更年期障害を乗り切るには、日々のストレスを解消していくことが必要です。女性の更年期のストレスといえば夫とのトラブルや喧嘩、子どもの受験、就職、結婚、女性としての自信の喪失などが見受けられます。一方で男性の場合は社内での地位が上がることやリストラ、家庭内でのストレス、男性としての自身がなくなるなどが多いです。これらのストレスはすべて今後や将来の不安につながるもので、人生を見直す時間が必要な場合が多いです。ゆっくりと考える時間をとることによってストレスも緩和されてきますので、ぜひ夫婦で話す時間やのんびりする時間などを設けてみてください。

更年期障害を乗り切る方法⓶生活改善

 更年期障害の大きな原因として生活習慣の乱れがあります。若い頃のように無茶に働いたり好きなものを食べたりしていると、次第に体調も悪化してしまいます。適度な運動やバランスの取れた食生活を心掛けてみましょう。また、夜更かしが続いている人は思い切って朝型の生活に変えてみるのも一つの手です。ストレスが続いている時は、ストレスホルモンなどの影響で呼吸が浅くなってしまうので、深呼吸や腹式呼吸を取り入れることもおすすめです。

まとめ

 ここまで、更年期障害の症状や乗り切る方法を男女別に紹介してきました。女性に多いとされていた更年期障害。男性にも表れることがわかってきたため、男性も自分の身体に耳を傾け、きちんと向き合っていくことが大切です。更年期だからこそ快適な毎日を送れるよう、日々意識していきたいですね。

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