健康診断でγ-GTPが高いと言われたときに確認したい生活習慣
健康診断で「γ-GTP(ガンマGTP)が高い」と指摘されると、多くの方が不安を感じるのではないでしょうか。γ-GTPは肝臓や胆道の状態を反映する数値で、特に日常生活の影響を受けやすい項目です。
数値が高めと言われたときは、まず生活習慣を振り返ることが改善への第一歩になります。本記事は、γ-GTPが高かった際にチェックしたい生活習慣と、具体的な改善方法について解説します。
γ-GTPとは

γ-GTPは、肝臓・胆のう・すい臓などに存在する酵素の一種です。肝臓や胆道に負担がかかると血液中に流れ出し、数値が上昇します。
数値が高くなる主な原因には、以下のものがあります。
・アルコールの過剰摂取
・脂肪肝
・薬やサプリメントの影響
・食生活や運動不足などの生活習慣
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が出にくいため、血液検査での変化を見逃さないことが大切です。
γ-GTPが高い時に確認したい生活習慣と改善方法

1.飲酒量・飲酒頻度
γ-GTPは特にアルコールの影響を反映しやすい項目です。週に何日飲酒しているか、休肝日を設けているかを振り返ってみましょう。改善には、週2日以上の休肝日を設けることが効果的です。1日の適量は、ビールなら500ml、日本酒なら1合程度が目安です。
2.薬・サプリメントの使用状況
医薬品やサプリメントは肝臓で代謝されるため、知らず知らずのうちに負担をかけている場合があります。市販薬や栄養ドリンクを頻繁に使っていないか、複数のサプリメントを同時摂取していないか確認しましょう。服用しているものをリストアップし、医師や薬剤師に相談して本当に必要なものだけに絞ることが大切です。
3.脂質・糖質が多い食生活
脂肪肝がある場合、γ-GTPが上昇しやすくなります。揚げ物や甘い飲み物が多い、夕食が遅い、野菜が不足しているといった食習慣には注意が必要です。1日350gの野菜摂取を目標に、揚げ物は週1〜2回程度に減らし、甘い飲み物は水やお茶に置き換えましょう。夕食は就寝の3時間前までに済ませることが理想的です。
4. 体重増加・内臓脂肪の蓄積
お酒を飲まないのにγ-GTPが高い方は、内臓脂肪の蓄積が影響している可能性があります。最近体重が増えた、お腹まわりが気になる場合は要注意です。急激なダイエットではなく、3〜6ヶ月かけて体重の3〜5%減を目指しましょう。食事量を腹八分目に抑え、間食を減らすことから始めると無理なく続けられます。
5. 運動不足
適度な運動は脂肪肝の予防や肝機能の改善に効果的です。長時間座りっぱなしの生活や1日の歩数が少ない方は、意識的に体を動かす機会を増やしましょう。1日30分程度のウォーキングを目標に、まとまった時間が取れない場合は10分×3回に分けても効果があります。通勤時に一駅分歩く、階段を使うなど、日常生活の中で工夫してみましょう。
6. 睡眠不足・ストレス
睡眠の質やストレスレベルは肝臓の働きにも影響を及ぼします。睡眠時間が5〜6時間以下の日が続いている、強いストレスを感じる状況が長期間続いている場合は改善が必要です。1日7〜8時間の睡眠を確保し、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控えましょう。深呼吸や軽い運動、趣味の時間など、自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。
7. 生活リズムの乱れ
不規則な生活は代謝の低下を招き、肝臓への負担につながります。朝食を抜くことが多い、食後すぐに横になる、水分摂取が少ないといった習慣はありませんか。朝食は簡単なものでも必ず摂り、食後は少なくとも30分は体を起こしておきましょう。水分は1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに摂取することを心がけます。
医療機関を受診する目安

生活習慣を改善しても数値が下がらない場合は、別の原因が潜んでいる可能性があります。以下のような場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
・γ-GTPが100以上ある
・AST・ALT(肝細胞の状態を示す数値)も同時に高い
・数ヶ月間の生活改善でも変化が見られない
早めに相談することで、重症化を防ぐことができます。
まとめ
γ-GTPが高いときは、まず普段の生活習慣を見直すことが重要です。完璧を目指す必要はありません。気になる数値がある場合は放置せず、始めやすいものから少しずつ改善に取り組んでみましょう。
ただし、数値が急激に上昇している場合や、だるさ・黄疸・腹痛などの症状を伴う場合は、自己判断で様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診してください。

