自己肯定感を上げる「ポジティブジャーナル」の書き方

コラム

私たちは、つい自分に厳しくなったり、ネガティブな感情に引きずられたりすることがあります。そんなときに役立つのが、自己肯定感を高める「ポジティブジャーナル」です。
自己肯定感とは、自分の価値や能力を認め、ありのままの自分を受け入れる心の状態を指します。
自己肯定感が高い人は、失敗や挫折があっても自分を責めすぎず、前向きに対処できます。一方、自己肯定感が低い人は、自分に自信が持てず、些細なことで落ち込みやすい傾向があります。
自己肯定感は、生まれつきで決まるものではなく、日々の意識と行動で育てることができます。
そこで効果的な方法の一つが「ポジティブジャーナル」です。
本記事では、ポジティブジャーナルの目的と効果や続けるためのコツを解説します。

ポジティブジャーナルの目的と効果

ポジティブジャーナルとは、日々の中で起きた「よかったこと」「嬉しかったこと」「感謝したこと」など、ポジティブな出来事や感情を記録する習慣です。
この習慣を取り入れる目的は、自己肯定感を高めることにあります。ポジティブな出来事に意識を向けることで、自分の中にある「嬉しかった」「頑張った」といった感情をしっかりと認識できるようになり、自分自身を肯定的に捉える力が育っていきます。

ポジティブジャーナルを続けることで得られる主な効果には、次のようなものがあります。
1. 日常の小さな幸せに気づきやすくなる
2. 前向きな思考が自然と身につく
3. ストレスや不安が軽減される
4. 自分の成長や変化に気づける
ポジティブな感情を意識して記録することが、気持ちの安定や幸福感の向上に役立つといわれています。ポジティブジャーナルは、自己肯定感を育てるための小さな一歩であり、続けるほどに大きな変化をもたらしてくれます。

ポジティブジャーナルの具体的な書き方

ポジティブジャーナルは、特別な道具やスキルは必要ありません。紙のノートでも、スマホのメモアプリでもかまいません。大切なのは「続けやすい形」で始めることです。
書き方の基本手順を確認していきましょう。

1. その日にあった「よかったこと」を3つ書き出す

毎日、寝る前など決まった時間に、その日にあったポジティブな出来事を3つ程度書き出します。
例えば、
 友達に「ありがとう」と言われた
 ランチがおいしかった
 仕事で小さな達成感を味わえた
など、どんな小さな出来事でもかまいません。

2. できるだけ具体的に書く

単に「嬉しかった」だけでなく、「○○さんが私の意見を認めてくれたから、すごく嬉しかった」のように書きます。
何が、どのように嬉しかったのかを具体的に書くことが大切です。
具体的に書くことで、そのポジティブな感情をより強く心に刻むことができます。

3. ネガティブなことにはあえて触れない

このジャーナルでは、ネガティブな出来事はあえて書きません。あくまで、ポジティブな出来事や感情に焦点を当てることがポイントです。

ポジティブジャーナルを習慣化するコツ

ポジティブジャーナルは、1日や2日で効果を実感できるものではありません。大切なのは「コツコツと続けること」です。
ここでは、習慣化するためのコツを解説します。

1. 書く時間と場所を決める

毎日、書くタイミングと場所を決めておくと習慣化しやすくなります。
例えば、「寝る前にベッドで5分だけ」など、生活リズムに組み込むのがおすすめです。

2. 些細なことでもOKと割り切る

「特別な出来事がないから書けない」と悩む必要はありません。
「晴れて気持ちよかった」「新しい音楽に癒やされた」など、小さな幸せも立派なポジティブな出来事です。日常の中のほんの小さな「いいこと」を見つける意識を持ちましょう。

3. 振り返って読み返す

1週間に1回でもいいので、これまで書いたジャーナルを読み返してみましょう。
自分がどれだけポジティブな出来事を経験してきたかを実感でき、さらに自己肯定感を高める効果があります。

4. 完璧を目指さない

忙しい日や疲れている日は、1行だけでもかまいません。大切なのは「続けること」です。完璧にやろうとせず、少しずつ続ける気持ちを大切にしましょう。

まとめ

ポジティブジャーナルは、自己肯定感を高めるためにとても効果的な習慣です。
毎日、日常の中の「よかったこと」「嬉しかったこと」「感謝したこと」に目を向け、書き出すだけで、自分自身を認める力が育っていきます。
ポジティブジャーナルで、自分をもっと好きになれる習慣を始めましょう。

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