心筋梗塞と「頸動脈の健康」がつながっていることを知っていますか?

コラム

心筋梗塞と「頸動脈の健康」がつながっていることを知っていますか?心臓の病気と聞けば、だれもが命の危険を予想するのではないでしょうか。
人体は循環器によって「命の源」である血液やリンパ液を循環し、浄化し、全身に生命活動のための栄養素や酸素を送り届けています。
心臓の働きに障害が起こると巡りが滞り、最終的には死に至るわけです。
それほど重要な臓器であるにも関わらず、日ごろから心臓の健康状態をチェックしている方の割合はあまり多くありません。
心臓の健康状態を映す器官、頸動脈の画像検査を受けると心疾患の可能性を予測できます。
その理由などをご紹介しますので、日ごろから不摂生の自覚がある方、胸が苦しいと感じる方、40代以上の方、メタボリックシンドロームの方はご参考になさってください。

循環器について

・心疾患が注目される理由

血管、心臓、リンパ系という3種類の系統の器官が合わさって循環器系を構成しています。
いずれも重要な役割を担っていますが、特に注目されているのが血管と心臓です。
心疾患は発作的な症状が現れたときが最後と言われているほどで、心臓の状態を読み取る検査の需要は年々高まっています。

・心筋梗塞と頸動脈エコー検査

心筋梗塞は心臓に栄養を供給する冠動脈が閉塞し、酸素や栄養が不足するために心臓の組織が壊死する病気です。
早期に発見して血流を取り戻せば命は助かるかもしれませんが、手術には大きなリスクが伴うことを覚悟してください。 突然死を防ぎ、健康寿命を延伸するには日ごろから心臓の状態をチェックしておくべきで
頸動脈エコー検査では心筋梗塞の主な原因である動脈硬化の全身状態を推測できます。

心臓の検査

・心臓の健康状態を頸動脈で調べる
心臓の健康状態を把握しようと考えるとき、多くの方は直接心臓の画像検査を検討なさると思います。
もし心疾患の可能性が高ければ造影剤を使用したCT検査やMRI検査を受けなければならなくなるでしょう。

しかし、予防的な意味で検査を受けるのであれば、頸動脈エコー検査などがおすすめです。
動脈硬化は頸動脈で起こりやすいため、頸動脈エコー検査で血液の流れや血管内壁の状態を観察すれば全身の血管状態を推測できます。
なお、頸動脈エコー検査とは、頸動脈に超音波を当てて波形を解析し、リアルタイムで画像化する検査のことです。

・エコー検査は人間ドックで受けたい

部位別のエコー検査は単独で受けるだけでも5000円以上かかるものです。
心筋梗塞の不安がある方には心電図検査や、場合によっては心臓カテーテル検査まで行う流れになる可能性もあります。
基礎的な検査項目と合わせると、それぞれ単独受診では費用や通院の負担が大きくなるので、これらの負担を最小限にとどめられる人間ドックを検討していただきたいと思います。

血管疾患と認知症の関係
人間ドックは個人事情や体調、不安の内容に沿って検査項目を組み合わせ、一度に受診できる唯一の方法です。
費用についても単独受診に比べると優遇されるので、これまで利用したことがない方はぜひ受診を検討してみてください。

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