失明する前に!眼科ドックで分かる目の異常と病気

コラム

病院によっては視力だけでなく、目そのものを検査する「眼科ドック」を行っているところもあります。
目は「脳の出張所」ともいわれている重要な感覚器官なので、目の健康を保つためにも定期的に眼科ドックを受けるようにしましょう。
今回は「目の人間ドック」である、眼科ドックについて解説します。

目の病気の種類

目の病気には緑内障をはじめとして、以下のようなものがあります。
いずれも最悪の場合は失明に繋がることもあるので、発病しないように注意しなければなりません。

・緑内障
失明する原因として最も多い目の病気で、眼球内の水分の流れが悪くなることで視野が狭くなったり視力が低下したりします。
40歳以上の日本人の約20人に1人が発病しており、推定患者は全国に400万人以上いるといわれています。

・白内障
何らかの原因で目のレンズの部分にあたる水晶体に濁りが生じた状態のことで、白内障になると物がぼやけて見えたり、霞んで見えるようになってしまいます。
40代を超えたあたりから発症しやすくなり、80代以上になるとほとんどの方に症状が現れます。

・結膜炎
まぶたの裏側を覆っている粘膜である結膜にできる炎症のことで、「感染性」と「非感染性」の2種類があります。

眼科ドックの検査方法

・視力検査

日本人なら誰もが受けたことがあるだろう、アルファベットの「C」のようなマークの隙間がどれくらい小さいものまで見えるか調べる検査です。
フランスのランドルトという眼科医が考えたことから、このマークは「ランドルト環」と呼ばれています 。

・眼圧検査

緑内障をはじめとした目の病気の診断に欠かせないのが、目の中の圧力を調べる眼圧検査です。
トノメーターという非接触型の眼圧計を使い、空気を目に当てることで眼圧を測っていきます。

・視野検査

一点を注視した状態でどれくらいの範囲まで見えるか測定する検査で、こちらも緑内障や視神経の病気を発見するのに欠かせません。
視野が狭いと診断された場合は、何かしらの目の病気を疑ったほうがいいかもしれません。

・眼底検査

「眼底カメラ」という装置で目の奥(底)を撮影し、眼底の血管や網膜、視神経を調べます。
検査は数分で終わり、痛みはありません。

■ 眼科ドックを受けるには?

視力検査についてはどこの病院でも受けることができますが、それ以外の検査を含めた眼科ドックは、眼科のある病院でしか実施していない場合があります。
まずはお近くの眼科のある病院に連絡をし、眼科ドックの受付をしているか確認してみてください。
検査中は眼鏡やコンタクトレンズを外すことになるので、ケースを持参していきましょう。

眼科ドックを定期的に受けよう

年齢を重ねると必然的に目の機能が衰えてしまうものですが、それは年齢のせいであるだけでなく、目の病気の前兆かもしれません。
眼科ドックはそんな目の病気を発見するための、唯一の方法です。
眼科のある病院で人間ドックを受ける際には、必ず一緒に眼科ドックも受けるようにしましょう。

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