大腸がんの検査費用と、検査を受ける年齢について

コラム

大腸がんは自覚症状が乏しく、検査をしないと見逃してしまいがちな”がん”です。
では、大腸がんの検査というのはどういったものがあり、またどの程度の費用が掛かるのでしょうか。
大腸がんの検査費用と、また検査を受けるべき年齢についてご紹介していきます。

大腸がんとは?

大腸がんは、大腸や肛門に発生するがん(癌)です。主に偏った食生活・飲酒・喫煙などが原因とされており、近年は徐々に増加傾向にあります。
発症しても自覚症状が無いのが特徴的です。腹痛や便通異常を伴うことがありますが、大半の場合は自覚症状を伴いません。このため健康診断や人間ドックなどで自発的に大腸がんの検査を行ってもらうことが、早期発見をする上で大切になってきます。
なお大腸がんは、放置すると全身に転移し、死に至る事があります。数あるがんの中でも、死亡率は女性 2位、男性3位と高い傾向にあります。

■ 大腸がんの検査費用

大腸がんの検査方法と検査費用をご紹介していきます。

・便潜血検査
最もポピュラーな大腸がん検査です。検便で便の中に血が混ざっていないかを調べます。精度は100%ではなく、あくまで一時切り分け的な検査となります。
費用は1000円~2000円程度と安めで、自治体によっては無料で検査が受けられる場合もあります。

・大腸内視鏡検査
便潜血検査で大腸がんの疑いがあった方などが行う、更に上位の大腸がん検査です。
体内にカメラを入れ、より精密な検査を行います。
費用は保険が適応されて本人負担は3割となります。概ね5000円~10000円程度が相場です。(便潜血検査で異常が見つかっていない場合で、自発的に大腸内視鏡検査を受診する場合は保険が適応されず費用は2万~3万円程度となります。)

・PET-CT検査
専用機材で全身をスキャンする検査です。全身を精密に検査するため、大腸がんはもちろん、その他のがんも同時に調べられます。費用は10万円程度となり、やや高額です。大腸がん以外のがんも検査したいという方にはおすすめです。

大腸がんの検査を受けるべき年齢

大腸がんは50歳以降で発症する方が過半数を占めます。このため、50歳以降の方は、たとえ身体が健康であっても、大腸がん検査は定期的に受診することをおすすめします。
また近年では、食生活の欧米化や生活習慣の乱れにより、50歳以下の年齢層でも大腸がんを発症するケースが以前より増えてきています。
したがって50歳以下の若い方であっても、出来れば一度大腸がん検査を受診することをおすすめします。

大腸がんというのは自覚症状が乏しいため、自発的に検査をしないと発見が遅れ易いです放置し全身に転移してしまうと取り返しのつかないことになるかもしれません。
早期発見すれば完治は可能ですので、身体の健康に自信がある方でも一度大腸がん検査は受ける事をおすすめします。

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